前振りも終わったので、一番書きたかったことを書きます。いわば、いきなりクライマックスです

 

それは‥‥

 

ちょっと言うのを躊躇しますが、肛門の衰えです。年齢で言うと、私の場合、63歳くらいからでしょうか?老いが顕著になったと感じたのは。

 

軽い話題からいくと、まず「おなら」の出方が大きく変わります。「ぶほっ!」と勢いよく、一発に集約されるおなら。少なくとも50代までは、すべてこのタイプのおならでした。ところが、63歳を過ぎた頃から、「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」と小さく小刻みに長時間(数秒間)にわたり放出されるようになります。

そうなってから思い出したのですが、小さい子どもの頃、実家でおばあちゃんがよくそんな音を立てて廊下を歩いていました。たぶん70歳を過ぎていたのではないでしょうか。本人は人前でそんなことをしているつもりもなく、ただ単に、自然ともれていたのだと思います。子ども心に「何の音だろう?」くらいにしか意識していなかったのですが、自分がその立場になってようやくわかりました。「おなら」なんです、それは。

 

「ぶほっ!」という気持ちのいい瞬発芸のおならと違い、なんとも情けない、哀れなおなら。どんなに一気に出そうとふんばっても、結果として「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」というだらしのない垂れ流しのおなら。すべては肛門の括約筋がゆるんでしまうがゆえに起きる、老いの症状なのです。

 

あの爽快な「ぶほっ!」はもう、憧れの対象でしかありません。調子のいいときには空中に数センチ浮かび上がるのではないかというくらい勢い良く放出されるおなら。あれを二度と体験できないと思うと、とても残念でなりません。

 

「いきなりクライマックス」というタイトルで書きはじめましたが、クライマックスにたどり着く前に書き疲れてしまいました。今回はこの辺で終了です。

次回?「肛門あるいは括約筋」というテーマで、いよいよクライマックスを迎えます!乞う、ご期待!