さて、老いについて何から書きはじめればいいか。ネタをためすぎてとても迷います。65歳にもなると、それほどいろいろな老いの症状が訪れます。

身体、心、社会的なこと。それぞれに書きたいことは満載ですが、まずは全体感をご報告します。

 

全体としては、60歳を過ぎた頃から少しずつ老いがはじまりました。もちろんこれは、個人差があると思います。

知人は40歳を過ぎた頃から、飲みの席で「年とった」とぼやいていました。私は幸いなことに50代まで、老いらしい老いを感じたことがありませんでした。

 

そういえば、60歳になる前に感じた、唯一の老い。それは、老眼でした。すでに45歳くらいからはじまったような気がします。老眼については、また詳しく書きたいと思います。

 

全体感としては、私の場合、60歳を過ぎてから。まさに「少しずつ」、でも「確実に」老いを感じるようになりました。

そうなのです。少しずつ。真綿で首を絞められるように、じわじわと。ゆっくり、ゆっくり、老いはやってきます。

 

だからみんな騒がずに受け入れられているのだと思います。老いることは、こんなにも残酷で、大変なことなのに。誰も、あわてることもなく、騒ぐこともなく、静かに受け入れ、日々を過ごしているように見えます。その理由は、たぶん、老いがゆっくりやってくるからなのだと思います。