N259 : JR北海道も「電力需給逼迫警報発令」時に10区間が運転計画変更に | 一日一鉄 ~ほーぷの鉄道ニュース~

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日本全国全鉄道路線(JR・私鉄両方)を完乗した経験を元に、鉄道業界に関して戯言をぶちまけていくブログです。現在は日々の鉄道ニュースへのコメントがメインですが、そのうち乗り鉄記録を整理して載せていくかも知れません。

 JR北海道は20日、政府が道内に「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を出した場合、翌日に10区間を終日運休する、と発表した。函館線小樽―長万部、釧網線釧路―網走など同社の総延長の4割に相当する約1千キロが対象。1日の利用客の約4%にあたる約1万3千人に影響が出る見通しという。

N241 : JR西日本、電力需給逼迫警報時は新快速を間引き運転する方針に鞍替で取り上げましたように、今年も節電の夏がやってきており、一部路線では緊急時の間引き運転等が検討されています。

特に関西電力の電力不足が叫ばれていますが、なんとJR北海道でも「電力需給逼迫警報」が発令された翌日に一部路線を終日運休する方針が発表されました。
(電力需給逼迫警報は政府より前日の18時に発表される、翌日電力が逼迫する可能性が高いことを示唆する警報のことです。)

正直、北海道で電力不足というのはあまり想定していなかったのですが、実は北海道は全国の中で一番原発に頼っている地域であり、原発を有している泊発電所だけで実に北海道の全電力の4割程度を担っている状況です。
それに加えて、原発だけではなく火力発電所や水力発電所も一部停止している状態であり、去年よりもむしろ今年のほうが電力が逼迫する可能性が高いということです。

警報が出た場合に運転計画が変更になる可能性がある路線は以下になります。
・函館本線 小樽駅~長万部駅
・札沼線 北海道医療大学駅~新十津川駅
・日高本線 苫小牧駅~様似駅
・石勝線 新夕張駅~夕張駅
・根室本線 釧路駅~根室駅
・釧網本線 釧路駅~網走駅
・富良野線 旭川駅~富良野駅
・宗谷本線 名寄駅~稚内駅
・留萌本線 深川駅~増毛駅
・江差線 木古内駅~江差駅

この警報が発令される可能性がどれくらいあるのかは正直わかりませんが、この区間に乗る予定がある方は、運転計画が変更になるかもしれないリスクがあることをご承知の上で計画を立てられるとよいかと思います。

なお、詳細はJR北海道のプレスリリースを参照してください。