N241 : JR西日本、電力需給逼迫警報時は新快速を間引き運転する方針に鞍替 | 一日一鉄 ~ほーぷの鉄道ニュース~

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日本全国全鉄道路線(JR・私鉄両方)を完乗した経験を元に、鉄道業界に関して戯言をぶちまけていくブログです。現在は日々の鉄道ニュースへのコメントがメインですが、そのうち乗り鉄記録を整理して載せていくかも知れません。

 JR西日本は28日、7月2日から9月7日までの間に、関西電力管内で「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」が出た場合、米原―姫路駅間で新快速の本数を半分に減らす間引き運転をすると発表した。
 警報は、電力の供給余力が3%を下回ると予想される場合、前日午後6時をめどに政府が発令する。これを受け、JR西は、翌日正午から午後3時の間、米原―姫路駅間で、通常1時間あたり上下4本ずつ走る新快速を、上下2本ずつに減らす。

 JR東海は29日、関西電力管内で計画停電が実施された場合でも、東海道新幹線の東京―新大阪間を通常通り運行すると発表した。交通インフラの大動脈となる新幹線は計画停電の対象から除外されたため。
 在来線も紀勢線を除き、運行する。紀勢線は踏切の遮断機が動かなくなるなどの影響で、熊野市駅(三重県熊野市)―新宮駅(和歌山県新宮市)間の運行計画を変更する可能性があるとしている。

今年も節電の夏がやって来ました。
特に電力の供給が厳しいと言われているのが関西電力ですが、その関西電力管内を走る鉄道会社では、下記エントリにありますように節電に対する対応策を検討してきました。

N201 : JR西日本、今夏は間引き運転しない方針…自助努力で節電対応
N193 : 阪急電鉄・阪神電気鉄道で間引き運転を検討…今年も節電対策が必要

この対応案を検討していた頃は、JR西日本は間引き運転をしない方針だったのですが、その後の調整により、状況に応じては間引き運転をする方針に鞍替えしました。

その条件が「電力需給逼迫警報」の発令です。
前日までにこの警報が発令された場合、翌日の米原駅~姫路駅を走る新快速の本数を日中4本から2本に間引きする方針となりました。

また、JR東海の列車も一部列車が関西電力管内を走行しますが、関西電力が計画停電を実施した場合でも東海道新幹線を始めとして基本的には運行し続ける方針を表明しました。

節電モードが始まった矢先、姫路第2火力発電所4号機に蒸気漏れが発覚し、10日程の停止を余儀なくされるなど、幸先の悪いスタートとなっていますが、大飯原子力発電所3号機の原子炉を再稼働させてなんとか電力をやりくりしようとしています。

大飯原子力発電所の再稼働に関しては当然のように物議を醸していますが、原発を止めていたからといってそこに原子炉がある限り安全とは言い切れないと思います。
今回は電力が逼迫する可能性が極めて高いという状況であるだけに、再稼働はやむなしかな…と感じています。

関西電力管内を走る鉄道も日本のインフラを支えていますので、できる限り通常運行が出来るように調整していただけるよう、国にも地方自治体にも鉄道会社にも期待したいところです。