N148 : 長野電鉄屋代線・十和田観光鉄道線、ついに運行終了…廃線へ | 一日一鉄 ~ほーぷの鉄道ニュース~

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日本全国全鉄道路線(JR・私鉄両方)を完乗した経験を元に、鉄道業界に関して戯言をぶちまけていくブログです。現在は日々の鉄道ニュースへのコメントがメインですが、そのうち乗り鉄記録を整理して載せていくかも知れません。

 長野電鉄屋代線(屋代―須坂、24・4キロ)は31日、運行最終日を迎え、記念に乗車する家族連れや鉄道ファンら大勢の人でにぎわった。長野市の若穂・松代両地区の住民は、90年間の運行に感謝する「屋代線ファイナルイベント」を実施。列車は様々な思いを乗せて最後の1日を走った。

 青森県の十和田観光電鉄(十和田市―三沢、14.7キロ)が31日、最後の運行を終え、89年の歴史に幕を閉じた。三沢駅午後9時発の最終列車には、前日に並んで乗車整理券を手に入れたファンら約120人が乗り込み、別れを惜しんだ。

悲しいニュース、嬉しいニュースと来て、また悲しいニュースです…。

2012年3月31日をもって、長野電鉄屋代線と十和田観光鉄道線の二路線が運行最終日を迎え、非常に残念ですが4月1日をもって廃線となりました。

天候はあいにくの雪模様だったようですが、今回は土曜日だったこともあり、両路線とも最後を見届けたい地元の方々や鉄道ファンで溢れかえっていたようで、非常に良かったと思います。
自分もどちらかに行きたい思いはあったのですが、人ごみがあまり得意ではないのと、時間的な余裕があまりなかったので断念してしまいました。

これで両路線とも約90年の歴史に幕を降ろしたわけですが、何より良かったなと思うのは、運行最終日も無事に列車が運行できたことだと思います。
今まで支えてくれた地元の方々や鉄道ファンの方々に見守られながら最後を迎えられたことは、その路線にとって本当に幸せなことだったのではないかと感じています。

最近は台風や東日本大震災などの自然災害によって長期運休を余儀なくされ、挙句の果てに廃線となってしまう路線が後を絶たない状態です。
おととい話題に上げました岩泉線もそうですし、BRT(バス輸送システム)への変換方針が表明されている山田線・大船渡線・気仙沼線もそうですが、鉄路として復旧することなしに廃線へと向かっていってしまうのは辛いものがあります。
お別れ乗車も出来ず、お別れセレモニーも設けられず、ただただどうにもならなくて廃線になっていく様はもう見たくありません。

自分も、長野電鉄屋代線には2011年11月28日に、十和田観光鉄道線には2011年12月4日にお別れ乗車をすることができました。
確かに廃線になっていくのは辛いのですが、こうやって自分の中できちんと心の整理が出来る機会があっただけでも、本当にありがたかったと思っています。
両路線とも乗りつぶしはもちろんのこと、全駅乗下車も達成出来ましたし、自分の中ではもう悔いはありません。

お別れ乗車の詳細は、下記エントリを参照してください。

・長野電鉄屋代線 - N023 : 長野電鉄屋代線全駅下車…そして、カリスマと感動の出逢い

・長野電鉄屋代線の車輌@屋代駅(2011年11月)


・十和田観光鉄道線 - N030 : 東北新幹線全通&青い森鉄道全通1周年!

・十和田観光鉄道の車輌@十和田市駅(2011年12月)


これらの路線に列車が走ることはもうないのですが、そこで培われてきた人々の想い出は不変なものだと思っています。
そんな想い出を創り上げてくれた両路線に感謝して、締めの言葉としたいと思います。