1日30分の座位時間の削減で
高齢者の血圧が低下
高齢者に対し、
座って過ごす時間を減らすための
シンプルな介入を6カ月間実施したところ、
1日当たりの座位時間を
30分以上減らすことに成功し、
収縮期血圧も低下した
とする研究結果が。
アメリカ カイザーパーマネンテ・ワシントン・
ヘルスリサーチ研究所発
高齢者は通常、
起きている時間の65〜80%を
座位で過ごしている。
【対象】
60〜89歳で
BMIが30〜50の成人283人
(試験開始時の平均年齢68.8歳、女性65.7%)
【方法】
座位行動を減らすために
励ましや個別の目標設定を提供。
アトランダムに
介入を受ける群(140人)、
介入を受けない群(143人)に割り付け
6ヶ月の間に
健康的な生活に関する
10回のコーチングセッションを受けてもらった。
介入群には
ワークブックやスタンディングデスク、
活動量計が提供された。
また、
試験開始時とその3カ月後には
活動量計のデータに関する
フィードバックも受けてもらった。
【結果】
試験開始時には、
147人(51.9%)が高血圧の診断を受けており、
97人(69.3%)が
1種類以上の降圧薬を服用していた。
介入群での1日当たりの座位時間は、
試験開始から3カ月後には平均31.44分、
6カ月後には31.85分減少していた。
また、介入群では6カ月後に
収縮期血圧も平均3.48mmHg低下していた。
【考察】
高齢者にとって、
座位時間を減らすことは
身体活動を増やすよりも容易な変化。
研究グループは、
この介入法を簡略化して
同じ効果が得られるかを検討している。
座位時間を減らすために、
スタンディングデスクや活動量計、
10回のコーチングセッション
の全てが必要なのか。
それとも、そうした要素が一つか
二つあれば間に合うのか。
研究グループはさらに、
こうした介入が高齢者の転倒リスクや
脳の健康に与える影響について調査したい、
としている。
【引用文献】
Rosenberg DE, et al. JAMA Netw Open. 2024;7:e243234.
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座り続けることの弊害がたくさん。
過去の記事からお読みください。
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