食後に椅子に座らなければ

エネルギー消費が1割増える

 

 

食後に立っているだけで、

座って過ごすよりも

エネルギー消費が1割増える。

 

軽い運動を加えた方がさらに良い。

 

日本、岐阜大学発

 

 

エネルギー収支が

プラスの状態が続いていると、

肥満、糖尿病、心筋梗塞、

脳卒中のリスクが上昇。

 

 

エネルギー消費を増やす方法として

昔からスポーツや運動が

推奨されてきました。

 

 

 

座って過ごす時間を

減らすだけでも、

健康に対してメリットがあることが

明らかに。

 

 

食後に座っている姿勢から

立つだけで

どれだけ代謝に影響を与えるか

は十分に調べられていませんでした。

 

 

岐阜大学の研究グループは

食後に立位で過ごすことで

エネルギー消費がどれだけ増え、

血糖の上昇がどれだけ抑制されるのかを

大学生を対象に実験しました。

 

 

 

【方法】
男子大学生(平均年齢21.6±1.1歳)15人

全員タバコは吸わない、

現在も、過去も病気を持たない。

 

1)食後、通常の椅子に座る

2)身長に合わせて高さを調節した

  スタンディングデスクを使う

 

1)と2)の試験の間に7日間の期間をおき、

1)2)のどちらを先にするか

ランダムに決めた。



テスト前日から

アルコールやカフェインの摂取

と中強度以上の運動を禁止。

 

夕食は21時までにすませて、

それ以降は翌日の朝食以外、

水以外の飲食を禁止。

 

 

 

テスト当日は8時までに、

2条件共通の食事を取った上で、

 

12時から300gの白米

を食べてもらうという

食事負荷テストを実施。

 

 

エネルギー消費量は

間接熱量測定法で計算します。

 

ひとがエネルギーを生成する際

食物から摂取した栄養素と酸素

が化学反応を起こし、

二酸化炭素を産生することを利用して、

 

呼気中の酸素および二酸化炭素

の濃度と容積から

エネルギー消費量が算出できます。

 

 

 

食前から食後120分まで、

間接熱量測定法に基づくエネルギー消費量、

心拍数、血糖値、

吸った酸素と、はき出した二酸化炭素の割合

食べた白米からのブドウ糖の代謝率などを

時間経過とともに計測した。

食後30~120分のエネルギー消費量は、

食前に比べて有意に増大。

 

立位の方が1割多く消費された。

 


細かく解析すると、

 

食後に座ったままよりも

立って過ごす方が

1割多く消費される原因は

 

脂質の代謝の亢進によるもの。

この結果をもとに、

1日に4時間の座位の生活を

立位に置き換えるだけ、

 

これを毎日続ければ、

1年間で体脂肪量が

1.6kg減らせる。

とのこと。
 

これに運動を加えると

さらに効果が。

 

【引用文献】

食後に立つことがグルコース代謝とエネルギー消費に及ぼす影響(仮邦題)

Effects of Standing after a Meal on Glucose Metabolism and Energy Expenditure.

 

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座りっぱなしが一番危険!

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