最近訪問した外食店舗の実査と感想の記録です。「蟋蟀在戸」とは10月第3週頃を指し、昔はコオロギのことをキリギリスと呼んでいたため、ここで言う蟋蟀とはコオロギや鳴く虫の総称です。戸口でこれら秋の虫が鳴き始める頃、という意味です。
①俺の割烹(俺の株式会社)
「俺のフレンチ」、で一斉を風靡した俺の株式会社はブックオフ創業者である坂本孝氏の個人事業であったことはつとに有名ですが、同氏は既に他界されており、現在はフロンティア・マネジメント(FMI)とDBJの共同ファンドの傘下にあります。そんな縁もあって、FMIの株主優待では俺のシリーズの食事券が選択可能です。
今回は高単価で優待消化が捗りそうな銀座一丁目の「俺の割烹」を訪店しました。銀座一丁目、と云えばグローバルダイニングの権八やゼストが出店していたG-ZONE銀座によくお世話になっていたのですが、新型肺炎禍でいつのまにか閉店していました。
アラカルトではなく、“料理長厳選コース“を選択。銀座一丁目に移転する前の新橋店の時代に居酒屋100名店(食べログ2021)の受賞歴もあり、期待が高まります。
まずは胡麻豆腐の雲丹のせと鯵の南蛮漬け、2枚目は俺の特製茶碗蒸しです。俺のシリーズはどの業態でもボリュームがある印象ですが、割烹に関してはどれも控えめな量目。
こちらは“なみなみスパークリングワイン“に本日のお造り盛り合わせ、二枚目はからす鰈の味噌幽庵(ゆうあん)焼きです。幽庵焼き、とは醤油と酒とみりんを1:1:1で割って柑橘類を足して漬け込んだものであり、これが一番美味しかったです。
名物のカニクリームコロッケと、鱧のしゃぶしゃぶです。割烹でコロッケは不思議な感じですが、名物を謳うだけのことはあって、外身サクサク&中身クリーミィで注文通りの食感が味わえました。
締めは雑炊とアイス最中でした。
此方のコースは料理代のみで7,000円(税込)でした。どれも味は良かったですが、割烹という名前のわりには相当カジュアルな雰囲気なので、仲間でワイワイ飲むのに向いた感じです。アラカルトのウイスキーは余市や白州・山崎のお取り扱いがありました。
②餃子の王将(王将フードサービス)
通称・京都王将、こと餃子の王将は私も好きな業態で、イートアンドの展開する大阪王将とは似て非なるものです。大阪王将は遊んでるメニューがあったり、どうしても冷凍食品のイメージが付きまとうのですが、京都王将はスタンダードな王道路線で、質実剛健な感じが気に入っています。
この日は王将ラーメンセットにしました(税込1,246円)。セットの炒飯は半炒飯ではなくジャストサイズなので、必要以上に食べ過ぎないで済む点も個人的には高評価です。
多少割高にはなるものの、提供ボリュームを少量にしてニーズを掴んだ“ジャストサイズ“は大発明だと思います。少子高齢化により今後は「個食・少食」傾向が一段と進むと思いますので、非ファミリーの1~2人来店でも色々食べれるようにするというのは重要な施策だと思います。
ちなみに冒頭で京都王将は質実剛健・・・と書いたものの、お客様感謝キャンペーンに関してはチャラい印象です。こんなん誰が使うの?(失礼)という感じのノベルティですが、この辺の商品化施策のテイストは昨今の崎陽軒なども似たようなノリでやってますね。
王将フードサービスは9月末で1対3の株式分割を実施したにもかかわらず(単元)優待進呈水準を据え置いているので、どこかで新規組入したいなと思います。5%割引カードが魅力的です。
以上、今回は2業態を訪店しました。機会があればまた書きます。
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