最近訪問した外食店舗の実査と感想の記録です。「玄鳥去」とは9月第3週頃を指し、子育てを終えたツバメが暖かい南の地域へ帰る頃のことです。ちなみにツバメは気温ではなく日照時間の長さを感知する“夏至鳥”ため、年によるズレが少ないようです。
①肉汁餃子のダンダダン(NATTY SWANKY)
「ダンダダン酒場」、という屋号は既に過去のもので、新型肺炎禍の中食潮流を契機に2020年に餃子屋っぽい屋号に変えています。定食屋としても飲み屋としても使える「餃子の王将」を意識したネーミングと思料。
そんなわけで最初はビールです。ダンダダンといえばプレモル、新メニューの山くらげ浅漬け(税込471円)とともに餃子の焼き上がりを待ちます。
程なくして焼餃子(税込614円)と、これまた新メニューのモツ煮込み(税込658円)が到着。もつ煮しかり、山くらげしかり、好採算メニューへの“ミックス変更“により実質値上げを図っている印象をです。既にプレモル1杯の値段は658円(税込)に達しており、これ以上ビールを値上げするのは困難なので、フード類で何とかするしかありませんね。
かような背景もあってか、客単価を伸ばしやすい高額酒のラインナップが異様に拡充されてました。ウイスキーであれば山崎・白州にくわえ、イチローズモルトの取扱いがあって驚きました(なお、山崎・白州と同価格で提供するのは再考の余地があると思います)。
②はま寿司(ゼンショーホールディングス)
本邦外食界の絶対王者・ゼンショーHDは高株価と膨らんだ時価総額を背景に、これといった資金使途を明示しない公募増資でとりあえず500億円調達してしまう“横綱相撲“っぷりで、「あぁ、ゼンショーは本当に全勝を目指す会社なんだな」と思い知らされる今日この頃です。
閑話休題、久々にはま寿司を訪店しました(@伊東湯川店)。福井県水揚げ漬けほたるいか(税込110円)、海老天握りすだちおろし(税込165円)です。海老天握りは他店でもよく見る110円均一系メニューですが、おろしとすだちを付けて高単価化を図っている点に涙ぐましい営業努力を感じました。
このほか、生ハム、合鴨オニオン、真鯛、活〆はまちなども発注しましたが、どれも税込110円~132円位だったと記憶してます。はま寿司はシャリの大きさが比較的軽量ではあるものの、この品質のものをこの値段で提供出来ているので、ゼンショーのグローバルなMMD(マス・マーチャンダイジング)能力は凄まじいものがあります。
③マイカリー食堂(松屋フーズホールディングス)
主力の牛めし松屋に次ぐ2番手業態として展開する“マイカリー食堂”も140店を数えるまでになり、カレーチェーン店としてはCoCo壱番屋に次ぐ業界2位になっています。牛めし松屋との合弁店舗にしてステルス的に店舗拡大するなどしており、圧倒的ガリバーである壱番屋の背中は霞んで見えないものの、中々侮れない印象。
この日はフェアメニューの「スパイシーキーマカレーあいがけロースカツカレー」(税込1,120円)を発注しました。
私は牛めし松屋の創業ビーフカレーがわりと好きなのですが、このキーマカレーも辛さが効いていて美味しかったです。ポテトサラダも玉子も添えられていて、丼の上に乗るなら何でも乗せて提供しちゃう「かつや」のノリで嬉しいのですが・・・昼にこの量を食べるとさすがに午後の仕事がしんどくなりました。そういえばカロリーも非表記だったような気がします(遠目。
以上、今回は3業態を訪店しました。機会があればまた書きます。
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。