ベースフード(2936)に代表される完全栄養食とタイパ志向を考える(今日のひとこと)。 | なちゅの市川綜合研究所

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ベースフード(2936)の株価が商品トラブルで乱高下しています。私はこれまでベースフードの株もパンを買ったこともなく(パンは昨日はじめて購入)、上場してはじめて近くのファミマに置いてあることを認知したくらいです。

 

ベースフードに代表される完全栄養食は、米国のエンジニアやプログラマーに支持層を持つ食品であり、食事に特段の楽しみを求めない合理的な彼らは、忙しい仕事の合間にワンハンドでバランスの良い食事を済ませられる点を評価しているようです。食事に興味ない勢にとって、時として食事はガソリン給油と同様に例えられたりもしますが、完全栄養食はさしずめ“ハイオクガソリンを空中給油“するようなイメージかもしれません。

 

また日本においても完全栄養食が支持されてきたのは、タイパ志向の浸透にあるものと考えています。現代家庭は共働きが主流で仕事も忙しく、家事に時間を割けない人が増えてきたため、栄養バランスを考えた食材の購入・冷蔵庫管理から、調理、配膳、片付けの時間まで一気にスキップ出来るの完全栄養食はやはり魅力的と言えます。

 

タイパの代表的行動とされる動画の倍速視聴も若い層を中心に浸透しており、中年の私ですら等速再生はゼイタクな時間の使い方と感じることもあるので、その辺のタイパ潮流は既に不可逆の流れなのかもしれません。

 

また、料理や食事の楽しさも絶対的なものではなく、相対化されてきているのも大きいと思います。サブスク動画やネットショッピング、オンラインゲームや漫画など消化しきれない程のコンテンツが世の中に溢れ返っており、娯楽が少なかった頃に比べて、料理や食事の優先順位が下がっている可能性も指摘されます。

 

そんなわけでベースフードは多額の販売促進費用を積んで作られたブーム、という側面的事実はあるものの、時代の潮流にあった商材ということは間違いなさそうです。ただ何でもタイパ、という世の中は色んな意味で「味気ない」ので、せめて完全栄養食の類いが今よりもう少し美味しくなれば嬉しいな・・・と思います(おしまい)。

 

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