謹んで新春のお慶びを申し上げます。
日経平均株価はこの1年で28,791円→26,094円まで2,700円程下落しました。経済活動が再開し始めたものの、資源・エネルギー価格の高騰によるインフレや、米国を中心とした世界各国の利上げにより、新型肺炎禍の緩和縮小局面に入り、調整を余儀なくされました。
個人的な結果としては、軟調なグロース銘柄群に足を引っ張られたものの、総合商社に代表される資源関連株や、銀行セクターなどの高配当バリュー株、インバウンド関連株の値上がりで“薄く広く”打ち返し、まずまずの増え幅で終えることが出来ました。
閑話休題、今年の取組方針についても、私の投資のふるまいにおける基本姿勢である「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を前提に、専守防衛的なスタンス(積極的な上値追いをしない、雲行きが怪しくなったら直ぐ守り入る)を従来レベルで維持することとします。
個人的な今年の相場見通しについては、米国の利上げは5%程度で終了するとしても、世界的なリセッション入りの可能性を意識せざるを得ないものと考えています。そのため、基本的には米国の金利上昇打ち止めと米株(特にNASDAQ)の底入れ待ちとなり、これから金利上昇局面に入る日本株は、バリュー株を軸に、過度に撃ち込まれたグロース株を厳選物色していくようなスタイルを想定しています。
また、本取組方針には含まれない人生ありようについては、“余生とのバランス”を常に意識していきたいと考えています。イメージのために一例を挙げると、外食優待券消化のために貴重な外食機会を毎回同じチェーン店に縛られる・・・といったことも少しずつ卒業して、日銀券を払ってでも名店といわれる店の開拓を進めたいなと思っています。食べたいものを好きに食べられるのも、若いうちだけですしね。
それでは、本年も弊ブログのご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
2023年 元旦
なちゅ
2023年のご参考銘柄
---
■Appier Group(4180) 1,358円
トップライン成長率とマージン成長率を合わせた所謂「40%ルール」を足許で連続クリア。ARR、ChrnRate、NRR等各種指標とも大変良好な水準を継続しており、グロース株の中ではクオリティの高さが光る。プライム市場移行で、改めて期待。
■日本製鉄(5401) 2,292円
原料炭価格の高騰で苦戦を強いられたものの、足許で一服感がみられるほか、強気の価格転嫁を進めており、大幅な数量減でも通期増額で最高益へ。来期は逆に鋼材値下げで減益・減配となる公算だが、安定配当ポリシーにより年180円配当(推定)の維持に期待したいところ。出来上がりの配当利回りは推定7~8%程か。
■PHCホールディングス(6523) 1,473円
旧パナソニックヘルスケア。今般開示された新中計は軒並み強気見通しで、糖尿病マネジメント市場の縮小傾向はCGMの拡大で対処。依然としてコスト削減余地が残されている。筆頭株主のKKR売り出しリスク残るが、2021年10月のIPO価格3,250円比の値頃感が強い。配当利回りも5%弱と高い。
■スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684) 6,130円
FF16、FF7リバース、キングダムハーツ4だけでなく、サイバーと組んだFF7 EVER CRISISや、オクトパストラベラー2による上がり目も期待。SBIとgumiに出資。パイプライン豊富で、業容拡大が進む。ネット企業集積する渋谷への移転も契機に。先頃の被買収観測や大型提携があればカタリストになろう。
■豊田通商(8015) 4,885円
親分のトヨタ自動車次第のため、他総合商社比での株価の出遅れが顕著。アフリカ事業、リチウム事業、ユーラスエナジーなど独自商材多くカタリスト性を含む。資源依存度が高くないので伊藤忠のようにディフェンシブ性が高いのもポイント。
※前年のご参考銘柄(結果)
---
■Appier Group(4180) 1,333円→1,358円
■日本たばこ産業(2914) 2,322円→2,661円
■ウイングアーク1st(4432) 2,296円→2,027円
■住友金属鉱山(5713) 4,350円→4,671円
■ふくおかフィナンシャルグループ(8354) 1,971円→3,005円
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。