「お金持ちはケチ」とは昔からよく言われるところですが、本当は「ケチだからお金持ち」が正であり、逆に金払いがよければお金が無くなってお金持ちではなくなるので順序が逆だと思うのですが、他人はいちいちそんなこと気にしないので、そんな順序論はどうでもいいのかもしれません。
かくいう私もお金持ち・・・というには程遠い小金持ち程度、マリオで例えるならクッパの露払いの子クッパどころか、せいぜい門番のハンマーブロス並みの資産戦闘力を自認していますが、外からの見え方は単なるケチな人だと思います。ただこれも一口にケチというのは正確ではなく、納得いかないものには余計なコストを払いたくない心理が強く出た結果なのです。
たとえば私は小売店のポイントカードを延べ100枚位は持っていますが、例えば200円以下の端数切り捨て計算される0.5%還元などは塵のような還元率なので、正直全部いらないと思っています。ただレジで「ポイントカード持ってますか?」「もってませんか?」「いまならすぐにおつくりもできますが?」「あと言い忘れましたが本登録までおわらないとポイントはつかえません」・・・といった追加的なやりとりが発生すると、30秒以上の時間と会話手間といった余計なコストが発生するので、ポイントカードによる経済的利得確保というより、その時間コストを回避したい意向が強いのです。
似たような話として、「お金持ちなのにユニクロしか着ない理論」・・・要はお金持ちはぱっと見でお金持ちに見えない説、も挙げられようかと思います。これはお金持ちは既に内面的に満たされているため、わざわざブランド物で“シグナリング”して、他己評価を受け直す必要がないことから、安くて、保温性等の機能性が高く、しかもこざっぱりして清潔感のあるユニクロで十分という話なのですが、これは個人的にも理解出来ます(もっとも、最近のユニクロは普通に高いので、なかなか手が出ない中級品という印象ですが・・・それは別な話として)。
まぁそんな感じで色々考えていくと、ケチな上にハンマーブロス並みのお金しかない私は、やっぱり「単なるケチな人」という身もフタもない結論を得るわけですが、その場合は見えズラと実態が整合的となるため、別に改めて考え直す必要はなかったということになります。そしてこんな雑感をしこしこ書くだけで1時間程の時間コストを要したので・・・サンクコストを出しただけとなりました。ちゃんちゃん(おわり)。
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