私は鳥貴族に並々ならぬ思い入れを持っており、上場前・・・それはつまり私がまだ20代だった頃は、当時数少ない在京店であった蒲田店の行列に数十分並んで食べたりもしました。2014年に大和証券主幹事で晴れて上場を果たした際には、2,800円の公募価格(“280”という数字にこだわったとされている)に対し、初値は約2.2倍となる6,180円まで人気化しましたが、私は何の躊躇なく初値買いを敢行し、その日からずっと7年間に渡って株主を続けています。もちろん、株主番号も余裕の3桁台です。
前置きが長くなりました。さて、そんな過剰な思い入れのある鳥貴族が新業態「トリキバーガー」を開業したので、視察に行ってきました。
場所はJR京浜東北線大井町駅中央口からヤマダ電機の入居する“きゅりあん側”へ出て徒歩1分、東急大井町線(ないしは東急・りんかい線乗換用のJR線東口)からアプローチする場合は、改札を出て高架上から線路をまたぎ、右手の坂を下る途中にあります。いずれにしても築浅のパリッとしたビルに黄色をあしらったファサードの視認性が高いので、迷うことはないかと思われます。
12時ちょっと前に訪店したところ、カウンターはこんな感じでした。レジ待ちは5組程度、レジは2台稼働でした。
5組ということですんなり購入出来たのですが、その後の提供がスタックしていて約15組待ちでした。マックとかにもある提供ウェイティングサインの表示がカンストして自分の番号が表示されない事態となりましたが、提供までの所要時間は10分程であり、思いのほか早かったです。
メニューはこんな感じです。朝セットは税込490円、通常セットは税込590円均一です。色々あって目移りしてしまいますが、初回なので冒険しないで看板メニューのトリキバーガーのセットを選択します。
2階が飲食スペースになっています。内装は黄色と赤を基調としたポップな感じです。座れずに待ちぼうけするパターンを覚悟したのですが、余裕で着席出来ました。思ったよりもテイクアウトやデリバリーが多いのかもしれません。
こちらが注文した「トリキバーガー」セット、税込590円です。
国内産のチキンフィレ一枚肉をジューシーに揚げた一品であり、見た目通りカラッとクリスピーな感じに仕上がっており、ある意味イメージ通りの食べ応えでした。ただこの「トリキバーガー」に関しては及第点評価であり、同様に国産鶏100%で提供する巨人・KFCと差別化出来る要素は、税込590円という値段以外には見つけられませんでした(※KFCはランチ帯に限っては税込600円で提供)。差別化に関しては、他の焼鳥系フレーバーやサラダチキンのメニューも食べてみないと判断が出来ない、というのが率直な感想です。
一応、株主なので売上に貢献すべく「トリキプリン(税込190円)」なるサイドメニューもオーダーしてみました。こちらは卵の味が濃厚で普通に美味しかったです。
愛情の裏返しで少々辛口なレビューにはなってしまいましたが、焼鳥屋がイチから始めたバーガー店にしては多店舗展開に耐えうる良く出来たフォーマットだと思います。これはトリキバーガー初代社長である高田氏が、日本マクドナルドで統括マネージャーや営業部長を歴任してきたことが奏功しているものとみられますが、ただ今後は既存のFCオーナーであるカムレードチェーンオーナーに出店のための営業活動を実施し、更に教育・研修をしていく必要などもあることから、この1号店を成功とみなしたとしても、まだ道半ばの状況と考えています。
そんなわけで、古参株主としては今後出店される2号店・3号店も自分で食べに行き、その成長を温かく見守っていきたいと思います。
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