森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)はIPOから長らくの間、シャングリ・ラ、コートヤード・マリオット2物件(東京、新大阪)、サンルート新宿の僅か4物件でポートフォリオが構成されていましたが、ついに2019年9月に5物件目となる新規物件としてこの「ヒルトン小田原リゾート&スパ」の準共有持分50%を65億円/鑑定NOI6.2%で取得しました。
場所は小田原・・・というか、ほぼ真鶴や湯河原の方に位置しているほか、小田原といっても海沿いではないため、大磯プリンスホテルの小田原版みたいなのをイメージして行くとギャップを感じます(笑)。ただ山の上にあるので、客室から相模湾を、共用廊下からは小田原市街地を一望出来る眺望はいいのかなと思います。
客室は和室付のコーナーツインにしました。本建物でコーナー室のみ、客室専有部から小田原市街地を望むことが出来ます。
冒頭にも記載のとおり、いわゆる小田原からは遠く、近隣の観光資源に乏しいので、「リゾート&スパ」の名前のとおり、滞在型リゾートとしてスパやジムといった付帯施設をウリにしていることに特徴があります。また、広大な敷地を活かした婚礼事業の売上割合も高いとみられ、ガラス張りの大変立派なチャペルや、エントランスにはそれ用のリムジンが停められていました。
館内にはゲームコーナーやボウリング場まであります。この他にカラオケルームなどもあり、娯楽施設も充実しています。
メインとなるホテル棟の周辺には、ヒルトン本体運営の会員制タイムシェアであるグランドバケーションクラブの「THE BAY FOREST」の客室があります。実は此方のコテージタイプの利用者もホテル棟のスパ等施設を利用できることとなっており、そちらの一時使用料についてはホテル棟(要はREIT側)の収入となります。よって、このコテージタイプの増設がホテル棟収入の将来的なアップサイドということになります。パッと見た感じでは、コテージエリアにはまだかなりの空き地があるようでした。
なお、当然ながら本ホテルにもヒルトンによくあるグランドバケーションズの宣伝ブースがあり、係の方が熱心にハワイの宣伝をしています。これを見るとああヒルトンに泊まりに来たなんだな・・・とつい胸がアツくなります。
参考までに食事の写真も一枚載せておきます。朝夕食ビュッフェだったのですが、朝食は写真の様な海鮮丼セットが豪華で良かったです。小田原だけにアジの干物や籠清のかまぼこなど、地のものが揃っていて食べ応えがありました。新型肺炎禍で朝食ビュッフェがやむなく制限されているホテルが多く大変残念なのですが、こと当館については結構頑張っているように感じました。
ヒルトン小田原は新幹線を使えば東京から1時間程で着きますので(最寄駅は東海道線の根府川なので注意)、昨今のマイクロツーリズム風潮にはマッチしているのかなと思いました。お近くの方は是非どうぞ。
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