最近訪問した外食チェーン店舗の実査と感想の記録です。
①ステーキハウスけん(旧エムグランドフードサービス、括弧内は運営会社・以下同様とする)
ファミレスの居抜き物件への出店を得意とした「ロードサイドのハイエナ」こと井戸実氏の旧エムグランドフードサービスの看板業態です。同社は昨年9月にこの“けん”事業と、途中でスターゼンから買収した同業のふらんす亭事業を、外食フランチャイジー大手のジー・テイストに譲渡しているため、既に井戸氏の支配から離れています。そのため、最盛期に年商225億円もの売上を誇った旧エムグランドフードサービスは本年2月28日より破産の手続きに入ったものの、同業態は滞りなく営業しているようです。
訪店したのはイオンモール大和の店舗です。ねぎ塩ハンバーグは無難な美味しさを確保していたように感じましたが、やはりステーキガストやフォルクス、いきなり!、カウボーイ家族などいくらでも競合があるので、差別化は難しいですね。
世の中的にはビュッフェ自粛のお触れなどもあるようですが、サラダバーは通常方式で運用されていました。まぁ、サラダバーの無い“けん”など業態として片手落ち感が否めないので、個人的には許容範囲かなとは思います。
②魚べい(元気寿司)
春の絶品フェアにつられて?訪店しました。桜えびのしらすの合い盛り、さより、生ハム肩ロース(ここまで写真1枚目)、ほたるいか、霜降りにしん(写真2枚目)など固め打ちで注文しましたが、どれも美味しかったです。しかも基本全皿100円であり、桜えびのしらすだけ少し高く180円だったものの、それでも倍の200円ではなく180円に抑えたのは素晴らしい企業努力だと思います。魚べえについてはあじ等の通常ネタもクオリティが高くし、100円均一系寿司チェーンの中での相対評価はやはり最上位だと思います。
③餃子の王将(王将フードサービス)
言わずと知れた京都王将です。メニューの個店差があることでも知られていますが、私がよく注文する「ラーメン+餃子3ヶ+半チャーハン」のセットは基本何処の店でもあります。これが日高屋だと「ラ・餃・チャ」セットなるナメたネーミングながらも550円でという破格の価格で提供する大サーヴィスメニューがありますが、王将だと普通に900円くらいするので安くないですね。王将は餃子はともかく、ラーメンが特別美味しいというわけではありませんが、そこは王将のブランド力ということでポジティブに評価したいと思います。
生ビールを1杯注文すると、次回訪店時に1杯半額となるフェアを実施していましたが、これは実質25%引きということであり、しかも半額券配布期間3月15日~15日→有効期限3月16日~31日という鬼仕様でびっくりしました。ただ裏を返せば、こうしたキャンペーン内容でも許されるというのは中毒気味の王将ファンが多い証左であり、こういうところでもやはり王将のブランド力は凄いなと感じました。
以上、今回は3業態を訪問いたしました。機会があればまた書きます。
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