星野リゾート・リート投資法人が2017年10月のPOで取得した「ザ・ビー神戸」に宿泊しました。当時のPOでは約200億円を調達し、この神戸以外にも、赤坂・三軒茶屋・名古屋(栄)でもザ・ビーを取得しており、4物件合計の取得額は208億円となりますが、そのうちこの神戸が71億円であり一番高額なホテルとなります(鑑定NOI5.4%、償却後NOI4.6%)。
築37年の旧耐震基準の物件であり、ややお疲れ感も漂いますが、本ホテルは三宮駅から徒歩1分、三宮エリアのほぼ中心にありロケーションは抜群です。周辺は飲食店が高度に集積しており、少し足を延ばせば元町・中華街エリアにもアクセス可能なので、ビジネス・観光ともに底堅い宿泊需要が確保出来るホテルだと思います。
2年前の取得時のADRは10,940円でしたが、今回宿泊した際も概ねそんな感じのお値段でした。ツインルームに1人で泊まりましたが、奥のベッドに行くにはどうしたらいいのか(笑)。
ちなみにこの神戸のザ・ビーは全168室ありますが、うちツイン・ダブルの部屋の比率が92%超と特に高く、インバウンド団体客の宿泊需要を狙って、ADRをカチ上げに行っていますが(そのわりに高くないけど)、ベッドにスペースを取られる影響で水回りが極端に寄せられてしまっており、2人宿泊可でもバスタブは無く、シャワーブースしかありませんでした。機能的・・・と言えばそうなのかもしれませんが、こういうリノベーションをするのであれば、共用部に大浴場が欲しいところではあります。
朝食会場は階下のハイボールバーで簡易バイキング方式でした(食事写真なし)。フリー客として食べると1,000円らしいのですが、まぁお値段なりの内容かなと思います。
本ホテルは“星野リゾート感”は微塵も感じない物件ですが、それもそのはずこちらのホテルの運営は星野リゾート直営、ではなく本邦の有力ホテルオペレーターであるイシン・ホテルズグループです。イシンはザ・ビーを中心としたリミテッドサービスホテルを18施設ほど展開していますが、かつては沖縄のサンマリーナリゾート(現・シェラトンサンマリーナ)を所有・運営していたこともあります。
そんなわけで、大手のイシン運営でオペレーションが安定していて、1万円そこそこで三宮駅前に宿泊出来るという点では一定の評価も出来るように思いますし、正直ホテルオークラ神戸の方がホテル格も客室も優位な上にADRが安いのですが、オークラはいかんせん駅から遠すぎるので、ナイトライフを充実させたい向きには当ホテルの方が良いかと思います。三宮にお越しの際には是非どうぞ。
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