【なちゅの履歴書】⑤エッジ・ライブドア株との出会い(大学生の頃・その3) | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

5.エッジ・ライブドア株との出会い(大学生の頃・その3)

大学2年の頃はプライムシステム等の大ヤラレにより途中で投機目的のお金を殆ど溶かしてしまいましたが、他の株のヤラレ分を含めても▲30~▲40万円くらいでしたので、「時間はあるけどお金がない」学生としてはかなりの大損失ではあったものの、ハードにバイト代を稼いでおり、生活費を切り詰めた結果、なお月間10万円強のキャッシュ流入超だったため、数ヶ月で投機資金の復元に成功しました。

 

ただ低位株やボロ株はさすがに懲りたので、これからはそういった投機ではなく、まともな成長株に投資をしていこうと考え、新興市場の値動きの荒い成長銘柄に手を出すようになりました。代表的なところではエッジ(ライブドア)であり、当時のエッジはホリエモンがさながら“ミニソフトバンク方式”で、ヤフーをかなりしょぼくしたようなポータルサイトである「livedoor」を核に様々なサービスを展開し始めていました。代表的なところでは、ブログサービスのハシリとなったライブドアブログや、CCCのようなDVD宅配レンタルの「ぽすれん」、IP電話のSIPホン、果ては金融事業への進出も加速させ、証券会社(日本グローバル証券)の買収やイーバンク銀行への出資など矢継ぎ早に業容拡大を図っていました。ただ増資を繰り返しながら、むやみやたらと急速に業容を拡大させていく様は、ソフトバンクというより今でいう健康コーポレーション(RIZAP)ノリに近かったような気がします。結局エッジはライブドアへと社名までサービスブランドに変更し(その辺もRIZAPと同じ)、買収した会社のシナジーというよりも投資事業による株式売却益で数字を作り、高い成長率を維持していました。

 

また、更に特徴的だったのが、当時は株式分割で増えた小株の受け渡しに数十日かかっていたので、その一時的な需給ギャップのタイトニングにより、1対21(日本駐車場開発、インボイス)とか大型の株式分割を実施した銘柄は高騰する傾向があったことです。時価総額経営を標榜し、高株価インセンティブの強いエッジは最終的に1対100の超大型株式分割に踏み切り、一時噴き上げて小株の還流後にある程度戻ったものの、それでもまんまと高い水準の株価の維持に成功していました。

 

エッジに関しては、その後近鉄バッファローズの買収や、ニッポン放送の買収でひと悶着あるものの、それはさておくとして、株価の高騰により50万円以上儲かりました。そしてそういった成功体験もあり、「なんとか少しでも早くお金持ちになりたい」「ブログやマネー雑誌で有名な有名投資家と早く肩を並べたい」という気持ちは日に日に強くなり、その一心で信用取引を始めることとなります。当時未成年者口座が開けたのは僅かでしたが、19歳から普通口座を開いているマネックス証券の審査に申し込んだところあっけなくOKが出たので、若干21歳で信用取引の荒波に漕ぎ出すこととなりました。学生で運用資産が非常に限られる自分にとって、現物資産の3倍以上もの株が買えることがなにより嬉しかったです。

 

ご存じの通り、信用取引は借金で株を買うことになり、年率3%強の金利がかかるものの、大部分は配当で相殺出来ると考えてその辺のコストは殆ど目に入りませんでしたし、私が信用担保とする銘柄はマザーズやJASDAQの銘柄ばかりで、信用担保掛目が7割ほどだったので、実際は3倍分も買えなかったのですが、それでも絶倫男が風俗街にでも飛び込んだかのような謎の万能感があったように記憶しており、「ああやっとこれで有名投資家に早く追いつける」と思ったりもしました。今思い返してみても恥ずかしくなる位青かったと思います。(続く)

 

※次の記事 2019-11-09 

【なちゅの履歴書】⑥流動化バブルで資産1,000万突破(大学生の頃・その4)

 

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村