3月19日にMBOで上場廃止となったの一六堂(3366)の主力業態「八吉」を訪店しました。
同社は無借金経営であり、手持ちの現金も超じゃぶじゃぶという外食業界としては異例の
好財務を誇っていました。さらに足許では、八重洲に保有している自社ビルが三井不動産
らが仕掛けている再開発の地上げに引っ掛かり、簿価6億円のビルが推定15億円で売却
出来る見込みとなっており、含み益顕在化により純資産が丁度膨れ上がるタイミングでし
たが、その直前でMBOによる自主退場を選択したため、経営陣の見事な仕事が光ります。
(※日本酒は久保田 萬寿 純米大吟醸)
ちなみに同社の柚原社長は、当初名証・セントレックス市場に上場してからというもの、
数多の個人投資家から株主優待の導入について質問を受けつつも「俺は株主優待だけ
は絶対にやらない」と公言し続け、それを頑なに守り切った一本芯の通った経営者で
あることもついでに申し添えさせていただきたいと思います。
閑話休題、一六堂と言えば漁港での買参権(ばいさんけん)を保有していることでも知ら
れているので、何と言っても売りは鮮魚となります。
喉黒と真鯛はお造りに、近目金時は煮付けにしてもらいました。喉黒は高級魚として
知られていますが、独特の弾力性のある食感は通常の白身魚では実現し得ないので、
ゼイタクな気持ちになりますね。隣の真鯛の存在感が霞むほどの風格を感じます。
そして八吉名物の「子持ち昆布の串揚げ」です。これは数ある居酒屋でも、八吉くらいし
か置いていないので是非召し上がってほしいと思います。本当に美味しいです。ちなみに
姉妹店であり、廉価版業態である八吉酒場でもこのメニューを取り扱っており、そちらで
注文するとたしか100円くらい安かったように記憶しています。
「八吉Wサラダ」です。こちらは見た目通りですが、サラダのわりに肉が多いです(笑)。
八吉はビジネスシーンでの利用(要は接待需要)を想定しており、基本的に全席個室で
あり落ち着いているので、チェーンの居酒屋の中ではかなり好きです。店舗ロケーション
はビジネス街が多く、展開エリアが限られていますが、お近くの方は是非どうぞ。
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