「下方かい離率」を活用したテクニカル売買手法について。 | なちゅの市川綜合研究所

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私の投資手法ではテクニカル面をあまり重視しないのですが、スクリーニングで定期的に

観測しているものが2つあります。これらを活用して、特に市場が短期的に下方オーバー

シュートした際などにはオポチュニスティックな短期売買益を狙ったりすることがあります。

たまにはそういった狩猟的な売買をしないと勝負勘が鈍るというか、私はギャンブラーあが

りの博打系投資家なので、そういう射幸心を満たすための売買をしないと、どうしても心

理的に満たされない部分があるのかな・・・と思います。

 

話を本題に戻しますと、一つ目のスクリーニング指標は「高かい離率25日・マイナス」です。

文字通り短期的に売られ過ぎた銘柄群が抽出されます。

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このスクリーニングでは、クソ決算等の理由で叩き売られた新興銘柄がリスティングされる

ことが多く、実際にそういう新興銘柄の中から比較的実力のともなうマシな選ぶ形となります。

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上の2枚のスクショの例でいうと、4位のチームスピリットとか、5位のスタジオアタオとかそ

の辺がねらい目という形となります。言うまでもなく、7位のフルッタフルッタなどは名実と

にク〇なので(ホルダーの方がいたらすいません)、選好対象外となります。あと2枚目

の20位のACSL辺りになってくると、下方かい離▲13.41%に留まっているためテクニカル

妙味に薄く、実際に選好対象になりえるのは下方かい離が▲20%を超える6位のKudan

辺りまでがせいぜいかな・・・という感じです。

 

2つ目のスクリーニング指標は「高かい離率75日・マイナス」です。こちらは文字通り中期的

に売られ過ぎた銘柄群が抽出されます。

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このスクリーニングも1つ目の25日マイナスかい離、と考え方は一緒ですが、選ぶ銘柄は

大型株中心になります。そもそも大型株は値動きがマイルドなので、25日マイナスかい離

にはスクリーニングに上がってこないことが多く、それを補完する役割で活用します。

 

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上の2枚のスクショの例でいうと、45位のかんぽ生命保険とか、57位のアインホールディン

グスとかその辺がねらい目という形となります。25日マイナスかい離よりはリバ取り妙味が

薄くなってしまうのですが、その分ダマシ(株価的にもっと下まで掘る)可能性が少ないので、

大型株ならではの株価復元力に期待して買う形となります。尤も、かんぽ生命は個別事情

補正要素が強く、株価的にさらに掘る可能性もあるため選好の対象外となります。

 

あいにく今回のスクリーニングでは私の琴線に引っ掛かるような銘柄はなかったのですが、

こういうテクニカル手法で短期売買用の銘柄を選んだりすることがあります。ご参考まで。

 

 

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

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