投資の意思決定は“土日”のうちに済ませたい。 | なちゅの市川綜合研究所

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今回も個人的な持論となるのですが、ザラ場の値動きを見ながら投資の意思決定するの

は正直遅いと思っています。ちゃんと調べて投資をすることを前提とするのであれば、

ラ場中の株価が上下に数%違ったところで、投資をするか/しないかの意思決定に影響

するほどのインパクトなど本来はないはずですので、超目先の値動きでその判断が簡単

にブレてしまうのであれば、それは自分の中で色々整理できていない証拠だと思います。

 

そのような場合、たとえ低めの買い指値が通って、うまく安価に仕込めたとしても、所詮

自分の深層心理下では「よくわからないけど、安く仕込めてラッキー」くらいの認識でしか

ないので、本当は長期で持つはずの銘柄であったとしても、いくらか値上がりしただけで

満足して売ってしまい、“大魚”を逃してしまいます。これは、自分の中でも自らの努力に

よる投資成果ではなく、単なるまぐれに起因するものと整理されてしまっているので、そ

の幸運を早く確定させたい(とっとと利益に変えてしまいたい)という気持ちが優先されて

しまうことに起因すると思われます。

 

そのため、私の場合、そこそこのポジションを作りに行く時は土日のうちに買う株や買い

値の目処も決めますし、手元に余力がない(基本はない)場合は、換金する売却候補

柄群を再度バリュエーションして、売る銘柄も事前に決めておくようにしています。平日は

カタギの仕事もあり、正直そんなことをやっているヒマはないので、土日にこれらの整理

をしきれなかった場合は、翌週の売買は丸ごと見送ったりもします。勿論、それによって

機会損失となることも正直多いですが、自分の中で整理がなされていないポジションを

慌てて構築しても、結局長持ちしないことが経験上わかっているので、ノイズのような値

動きのない土日に集中して考え、整理するようにしています。

 

なお、個人的に史上最悪だと思うのは、平日にザラ場の値動きを見て、前から目を付け

ていてなんとなく良さそうだと思っていた株がちょっと値下がりしているのに目移りして、

これまたちょっと儲かっているような他の保有株を換金して安易に乗り換える行為だと思

います。「なんとなく安く買えたし、換金売りする方の株もプラスだからオールオッケー」

みたいなやつです。これは、売買した瞬間だけは一瞬だけ満足出来るのですが、実態

としては買いと売りの両方において大した理由の存在しない感情まかせの売買に近く、

往々して“花を抜いて、雑草を植える”みたいな結果になりがちですが、これは超目先

の値動きだけで判断した売買のため、ある意味当然の帰結だと思います。

 

そんなわけで、投資の意思決定は時間のある土日のうちに済ませておくのがベターだと

思います。やはり、ザラ場の値動きはノイズとなる場合の方がはるかに多いと思います。

 

 

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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