コード決済(PayPay等)の顧客獲得キャンペーンについての私見。 | なちゅの市川綜合研究所

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先日発表されたヤフーの決算により、PayPayのキャンペーン絡みで183億円の損失を

発生させていることが明らかになりました。しかもPayPay社は同社の持分法適用会社

(50%)なので、PayPay社単体としてはその倍くらいの損失になっているものとみられます。

まぁ、サービスイン当初の100億円還元キャンペーンに限らず、その後もキャンペーンを

張っていますし、営業員大量投入による加盟店の獲得コストもかかってるでしょうから、

そんなもんかな・・・という印象です。ADSLの時の“モデム配り隊”を思い出しますね。


閑話休題。私はコード決済については、このPayPayを中心に使っており、Origamiも登

録手続きは完了しているものの、殆ど使っていません。LINEユーザーではありますが

LINE Payは使っておらず、携帯キャリアもドコモですがd払いは使用しておりません。

目下、コード決済各社による激しい陣取り合戦が繰り広げられていて、そのおかげで

ユーザー側は手厚いキャンペーンの恩恵に預かっています。後発気味のメルペイは、

このGWに50%還元、しかもセブン・イレブンの場合は70%還元(上限2,500円)という破格

のキャンペーンを繰り出してきていますが、私はこちらにも手を出さない予定です。

 

この辺は優待券の管理手間などと似たような考え方ですが、アプリを落としたり、銀行

口座などの初期登録を済ませたり、実際にリアル店舗で買い物をしないと恩恵に預か

れないですし、ポイントも何時還元されるかわからない(※なお、メルペイは翌日還元)、

そして最後に還元されたポイントを使わなければベネフィットとして完結しない・・・など

付帯コストもそれ相応のものがあります。また、別の角度で見ると、自身の個人情報や

銀行口座番号、クレジットカード番号を多くの事業者に提供することになるため、無尽

蔵に“チェリーピック”をしまくるのもちょっと考えものかな・・・とは思います。

 

本ブログ読者の方は、個人投資家の方がほとんどかと思います。こうしたコード決済の

登録・取引手間とそれによって得られる数千円分のベネフィットと、株取引で数千円を

抜く手間とを比べたら、リスクはともなうものの後者の方がラクかと思います。その辺を

踏まえた上で、金銭的なところ以外のコスト感のバランスを意識して参加した方がよい

かと感じています・・・特に投資家の方は時間単価も高い方が多いと思いますゆえ。

 

※補足事項

なお、本エントリは趣味のコジ活の一環としてコード決済を励行されている方を否定する

ものではありません。趣味はコストで図るものではなく、コジ活に無上の喜びを感じるの

であれば、そっちのリターンの方が大きいからです。実際のところ節約にもなりますしね。

 

 

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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