ちょっと前のエントリ「NISA枠の基本的な考え方」で書いたような内容と被るのですが、
私は受領した配当金については、NISA枠を使ってジャンク株を買う原資とすることが
多かったです。もう少し具体的に言うと、大型ブルーチップ銘柄やREITから安定的に
高配当をもらいつつも、もらった配当金についてはそういった銘柄への再投資では
なく、一発ありそうな小型株を宝くじ感覚でバラバラ買っていくといった変則的な再投
資をずっと行っていました。
ただ最近、再投資以外の選択肢として真剣に検討しているのは、受取配当金を投資
以外のことに全部使ってしまうということです。かつての私は、株に回せるお金は1円で
も多く株に回すのが信条でした。しかしながら、当方の加齢が確実に進んでいるため、
配当金を再投資してまでお金を増やしたとしても、増やしたお金自体を最有効使用出
来る可能性が毎日少しずつ、しかし確実に減っていることを考慮すると、いっそのこと
配当金くらいは全部使ってしまってもいいのではないか・・・という考え方です。
参考のために最有効使用が出来なくなる例をひとつ挙げると、20代で行く海外旅行と、
60代で行くそれは似て非なるものだということです。豊かになった60代は、もしかしたら
ビジネスクラスが使えるかもしれませんが、元気な20代がエコノミークラスを使うのより
も旅の疲労度は大きいと思います。また、通常の場合、加齢により感受性や行動力が
落ちているので、海外旅行で得られるもの自体も減りますし、そこで何か得難い体験を
したとしても、その後の人生でそれを活かせる期間も限られます。要は消費活動の一つ
である海外旅行にしても、その旅行によって得られる“利回り”が落ちてしまうのです。
また、上記のような最有効使用逓減に起因する観点だけでなく、私自身の個別な事情
もあります。実は私は株で幾ら儲けようとも証券口座からは1円たりとも出金しないので、
バーチャル口座でデモ運用してるのと大して変わらず、投資による果実を享受するのは
株主優待と、銀行受取にしている配当金だけという事情があります。ただ既述のとおり、
配当金は証券口座に戻して再投資してしまっているため、実際のところ株主優待以外で
投資の果実を享受することはなく、「それってどうなんだろ?」とに疑問に感じることが増
えた・・・というのも、率直な理由の一つとしてあります。
そんなわけで、配当金の使い道については単純に再投資するのではなく、使い切って
しまうことも含めて再度検討していきたいと思っています。
*参考記事 2017-02-28 (金欠で配当金をちゃんと消費に回していた頃の話です)
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