桜の咲く頃は、心穏やかに(相場ポエム)。 | なちゅの市川綜合研究所

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桜の咲く頃は、年度跨ぎによる家族のイベントが絡んだり、カタギの仕事で異動とかがあ

ったりすると慌ただしく過ぎ去ってしまいますが、そうでなければ心穏やかに過ごせる時期

となっています。なぜかというと、桜の咲く頃は一年最大のヤマ場である3月の権利取りを

終えて、ひと仕事終えた感が強いばかりか、ちょうど前年の12月末に権利を取った銘柄の

配当や優待が次々と届くタイミングなので、(努力と成果が疑似的に相関しするため)投資

による恩恵を実感しやすく、目に見える満足感が得られやすいことが最大の理由です。

そして、現物投資派の自分にはもうひとつ理由があります。権利確定銘柄が集中する2月

から3月末にかけては、権利落ち分のキャピタルロスを連続でくらうので、理論上は3月の

権利落ち日に目先の産総額では最安値をつける傾向があるためです。特に2月末の年一

回の小売・外食優待銘柄や、3月末の高配当株やREIT等に資金を寄せていたりすると、

この傾向はさらに顕著になるかと思います。

ただ権利落ち日時点の資産総額の底さえ確認できれば、そこからはジリジリ戻していく

だけなので、3月末〜4月初頭の桜の咲く頃には気持ちが楽になります。また、資産総額

が一時的に減るとはいえ、配当金やREITの分配金は後から入金されてくるものであり、

その分はポートフォリオから一旦切り離されたリスクフリーマネーとなり、そのお金を再

投資するにせよ、キャピタルロスの穴埋めするにせよ、相場の状況に関係なく後からお

金が入ってくるので、さながら掛捨て保険に入りまくったような妙な安心感があります。

無理やりファイナルファンタジーのまほう、に例えると3月にMPをいっぱい使って、6月

末まで有効の〝リレイズ(死んでも一度だけ自動的に復活できるまほう)〟をかけてお

くような感じに近いと思っています。

そんなわけで、私のイメージでは来週央あたりから心穏やかになってくるはずだったの

ですが、先週末のNY市場がだいぶ弱く戻ってきてしまったので、来週は荒れてしまうか

もしれません。桜を楽しむ間も無く、一気に葉桜モードになってしまうようなことがなけれ

ばよいのですが・・・一体どうなることやら、です。

 

 

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