「優待をもらって、ちょっといい生活がしたい。優待券を使って気軽に外食に行きたい!」
「給料以外に配当金が貰えるのが嬉しいので、ほんの少しずつでも配当を増やしたい!」
優待狙いor配当狙いの投資家さんは、最初はそんな純粋な気持ちで投資を始めた方が
多いかと思います。しかしそんな気持ちは本当に最初だけで、すぐに次のようになります。
「他の投資家さんはたくさん優待株を持っていて羨ましい!私ももっと優待株がほしい!」
「私も年間百万円を超える配当金がほしい!お小遣いではなく、ボーナス級が欲しい!」
といった風に、欲望がどんどんエスカレーションしていきます。そしてどうなるかというと、
優待株や配当株を買うための原資を少しでも早く増やすために、非優待株や配当が殆ど
出ないような中小型成長株等に手を出すようになっていき、それどころか優待株や配当株
しかやらない投資家さんを、逆に小馬鹿にするようなスタンスすら取ったりするようになっ
たりもします。そしてさらに欲望がエスカレーションすると、信用取引でレバレッジをかける
ようになり、今回のような暴落も全力で受け止めてしまい、致命傷か退場(信用なしの場合
は重症)となり、「私はただ優待や配当が欲しかっただけなのに、こんなはずじゃなかった」
などとめでたく大後悔することとなります。
そして恥を忍んで言いますが、これはいつもの上から目線のお説教ではなく、私(なちゅ)が
辿ってきた投資遍歴そのものでもあり、実際に致命傷どころか退場寸前まで至っています。
私はへっぽこなので、歴史では学べず、経験でしか学べない愚鈍な投資家でありますが、
出来れば本エントリを高覧いただいている優待・配当投資家さんがいらっしゃいましたら
他山の石として、そうしたご自身の欲望をうまくコントロールしていただきたいと思います。
また、今回の暴落で資産を減らしてしまい、オフ会などで知り合った投資仲間とも投資話が
満足に出来るような精神状態ではなくなってしまい、資産だけでなく投資仲間とも疎遠にな
ってしまいそうで、失望されている投資家さんがいらっしゃるかもしれません。もしその様な
思いが強いのであれば、正にそれこそが自分が大事にしている感情(仲間)なので、交友関
係を維持するためにも、少しでも早く資産を増やすことより、今後はなるべく資産を守る投
資をことを意識していった方がよいかと思います。資金も仲間も一度に失くすと悲惨です。
もっとも、投資仲間というのは自分だけ生き残ってもダメで、ひとたび何とかショックが起き
ればカウンターである仲間達も9割方は綺麗にいなくなってしまうような脆弱な関係なので、
ある程度永続的な仲間関係を望むのであれば、やはり投資と関係ないところで仲間関係
を構築されるのも一法かな、とは思います(・・・という身も蓋もない結論で終わる。)
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。