相場雑感/投資戦略アウトルック(2018.12.22)。 | なちゅの市川綜合研究所

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今週も一週間お疲れ様でした。なかなか痺れる相場つきになってきましたね。

 

当方の希望的観測(というか希望的願望・・・って、単なる願望(笑))によれば、週明け辺り

で多少は戻りを試しにいくのではないかと思っています。私はチャーチストではないので、

テクニカル的なところは詳しくないのですが、短期的に売られ過ぎのシグナルもいくつか

点灯しています。ただイヤらしいのが、本邦市場がこのようにテクニカルリバウンド圏まで

到達しているにもかかわらず、海の向こうの米国市場が、要人発言のひとつやふたつで

いとも簡単に下を掘ってしまうことであり、そうなってしまうと本邦市場もズルズルと引っ張

られてしまうことです。そのため、金曜のNY市場も414$安と続落しているようですが、週

明け月曜にNY市場が戻せるかどうかは、重要なポイントになってくるかと考えています。


あとミクロ面で気になっているのが、IPO銘柄が軒並み公募割れとなっていることであり、

元より年末はIPOラッシュで資金分散する傾向こそあるものの、昨日上場したポートに至

っては前評判が高くなかったものの、黒字決算の会社であり、マザーズ上場かつ主幹事

は大和証券だったにも拘わらず、初日を通して売り気配で、初値形成すら許されないとい

う驚愕の展開でした。また、本格ドローン銘柄として注目度も高かった自律制御システム

研究所(ACSL)も公開価格3,400円を16%強下回る値段での初値形成となったほか、一時

はS安張付状態までいってしまいました。こちらは時価総額が既に2~3百億円あるものの

赤字企業であり、かつてのCYBERDYNEのような“夢”を買う銘柄なので、この手の銘柄を

許容することが出来ないのは、個人投資家の余力が枯渇しきっている証左かと思います。

 

勿論、IPO市場においてはソフトバンク(モバイル)を諸悪の根源とする言説も多いですし、

少なからず影響はしていると思いますが、21日と22日でSBM株はそれなりに戻したので、

捕まっていた資金がそれなりにリリースされていると推察される中で、IPO市場は軒並み

この体たらくなので根は深いと言えます。プライマリーにしろ、セカンダリーにしろIPO銘柄

を弄らない方にとっては、「IPO市場みたいな需給が乱れた特殊市場は、相場全体に関係

ない!」と思われるかもしれませんが、IPO市場こそが足元の個人投資家のセンチメントを

素直に反映する“相場の鏡”であり、反発局面に入ると真っ先に資金の矛先が向かうため、

反発のシグナルとして、まずは以下のようなIPO銘柄の底打ちを待ちたいと考えています。

 

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