暴落時に成長したな、と思うこと。 | なちゅの市川綜合研究所

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単に少し学習効果が出てきたくらいなので、成長と言って良いものかわかりませんが、

やはり16年強に及ぶ投資経験で、散々ひどい目に遭ってきたのは大きいと思います。

まずはなんといっても信用取引を完全に封印して、暴落時でもノンレバレッジ状態である

ことは最大の成長だと思います。そもそも優待のクロス取引目的以外で、信用取引を使

うのは「少しでも早くお金持ちになりたい!」という思考から来るものだと思いますし、実際

若い頃の私もそういう考えで信用取引を使っていました。ただそういう思考由来の場合、

「節度を持って信用取引をする」「相場が悪い時は現物のみにして休む」といった考え方

とは根底からなじまないので、往々にしてフルレバレッジ状態となり、株価がピークを付

けたところから最大級のドローダウンを食らって終了・・・というのがよくあるパターンかと

思いますし、実際に私もリーマンショックの時に全く同じ目に遭いました。この時から私は

信用取引を扱う技量がないと自覚して完全封印しましたので、足許で起きているような

暴落(というか大きめの調整)も心穏やかに見ることが出来ている状況です。

 

また、以前の私は成長が期待出来る新興企業株しか弄らなかった(これも信用取引と全く

同じ考え方で業績成長する株の方が手っ取り早く儲かると思っていた)のですが、それらの

銘柄は同じようなことを考えて、同じような銘柄を持つ個人投資家の割合が多く、暴落時は

換金売りで市場以上に暴落してしまうため、ディフェンシブ株と言われる大型株もある程度

混ぜておくようにしています。具体的には鉄道株やREIT等がそれにあたりますが、例えば

鉄道株などは配当利回りも優待利回りも低い「金持ち専用銘柄」のため、優待族であった

としても選好する優先順位はかなり低いと思われますが、やはり値動きが少ないのが最大

のメリットであり、どんな酷い相場でも概ねいつも通りの株価で換金することも出来ます。

くわえて、私は余力があると使ってしまう“ポジポジ病”に罹患しているため、かなり現金性

の高いこうした鉄道株やREITに投資して余力を使い切っておくことは、衝動的にわけのわ

からないカタカナ新興株に単なる値頃感だけで飛びつく・・・といった奇行も回避出来ます。

 

まぁこれ以外にもいくつかあるのですが、こうした「負けにくい」工夫の積み重ねにより、も

うじき終了するであろうアベノミクス相場で手にしたお金を吐き出さないようにしています。

今年1年で益の吐き出しがかなり進んでしまった投資家さんも少なくないかと思いますが、

暴落時でも平時でもそうですが、基本は自分の投資の行動特性や心理特性を知っておく

ことが一番重要なのに、凄腕投資家のテクニックを盗んで、パーツパーツで都合よく小手

先対応したりするから、相場が少し悪くなっただけで余計に負けたりするのだと思います。

(凄腕投資家の暴落対応テクは、彼らの個人技量やPFに対し最適化されてるものです!)

 

まずは自分の性格を良く知るところから始めたいものですね。

 

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