何でもかんでも「ミスターマーケット氏」のせいにしない。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

11月下旬からは、指数先行型かつ本則市場銘柄中心ではあるものの相場が戻ってきて、

足許では新興市場も切り返し始めました。11月中旬まで完全にお通夜ムードだったのに、

いつの間にか年末高を予想する声まで聞こえてくるようになり、隔世の感すらあります(笑)。

投げずに粘った投資家さんはある程度戻りが取れていると思いますが、一部の銘柄はか

なりエグい下げ方をしていたので、底値に近いところで投げさせられてしまった投資家さん

も実際のところ少なくないのではないかと思っています。


よくこのような気まぐれな株式市場を、情緒不安定な「ミスターマーケット氏」に例え、ミス

ライスをつける株式市場を悪者扱い(?)し、それはもうそういうものとして上手くお付き合

いしていかなければならない・・・といった、教科書的なものの言い方が昔からあります。

 

・・・が、本当にそうでしょうか?私に言わせれば、今年の「ミスターマーケット氏」の機嫌

まだ通常範囲であり、どちらかというと「ミスターマーケット氏」の機嫌が悪いものと

手に判断して、投資家の方から投資スタイルをころころ変え、出す必要のない損失を出し

いる部分が大きいような気がします。少し相場が崩れると不安になって「成長株」派から

「高配当派」「優待派」あるいは「現金」「米国株派」等にいとも簡単にコロコロ宗旨替えし

ちょっとマザーズあたりの新興市場が戻れば、またすぐに「成長株」派に戻るというような

投資家さんは「ミスターマーケット氏」と比べて、どちらが移り気で不安定なのでしょうか?

残念ながら「ミスターマーケット氏」のご機嫌読みが出来るようになるには、相応の経験

必要であり、このようにエラそうなことを語る私とて、相変わらず彼のご機嫌読みはそんな

に得意とは言えません。ただ、何でもかんでも彼の機嫌に左右されたり、あるいは彼の機

嫌を早合点したりして、自分の投資クライテリアを簡単に動かしてしまうと、二重でブレる

ことになるので、少し落ち着いて動くようにした方がいいかもしれません。

 

会社四季報 2018年4集秋号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 

特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村