岡山が誇るバイオ企業・林原(今は長瀬産業傘下)の旧社有地である「イオンモール岡山」
を視察しました。越谷レイクタウンや船橋などと同様に駅近のモールですが、こちらは政令
指定都市の駅近モールなので、京都あたりとノリが近いかと思います。
まず驚くのはイオンモールなのに7層(!!)もあって・縦積みのSCということです。敷地面積に
限りがあるので仕方ない部分はあるのですが、従来型のモールと違って、ベビーカーや
車椅子との相性はあまりよくないかもしれません。
1Fでまず目に入るのは「髙島屋フードメゾン」です。おおたかの森の東神開発のSCなら
ともかく、イオンにまさかの髙島屋誘致ということで、当モールに対するイオン関係者の
イレコミ具合を感じます。並びには「キールズ」まであったので思わず二度見しましたw
イオンラウンジは目立つところにあります。従来はイオン区画の中の紳士服売り場の裏
などにひっそり佇んでいるケースが多いのですが、当モールでは余裕でテナント貸し出来
るようなトラフィックのある区画に堂々と鎮座しています。席数もかなり多めです。
グルメフロアは高層階(6階・7階)に寄せています。ウッディーで薄暗い基調は落ち着いた
高級感を漂わせますが、一部寿司店などを除き高単価店はあまり多くありません。岡山
地盤のサンマルクやピアーサーティーの業態が特に目につきます。
当モールは土地代が高く、利回りが低すぎる(と思われる)ので、イオンリートへの組入は
難しいと思いますし、そもそも西日本旗艦店の扱いなので、イオンモールが手放さないと
思われます。フロンティア投資法人がかつて保有していたJT工場跡地のイトーヨーカドー
を完全に撃破して、岡山の繁華街を天満屋エリアから駅前にシフトさせつつあり、仙台や
名古屋などの地方都市同様の全く流れが起きている感じがします。そして名駅の髙島屋
が栄の松坂屋等の百貨店を出し抜いたように、目的のためなら手段を選ばない髙島屋の
“したたかさ”も感じました。今後の岡山商業地エリアの動向は注目と言えそうです。
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