よく言われていることですが、今年の相場は難しいのでしょうか。こんなことを提起する
時点で、聡明な弊ブログ読者の皆様は「ああ、またなちゅさんの相場お説教タイムか」と
思われるかもしれませんが、言いたいことはお察しのとおりで、いつもと全く同じ話です。
常々申し上げていることではありますが、私の感覚で相場というものは1年に3回は暴落
局面があるのが“普通の年”であり、そういう暴落が1年に1回、2回あるかないか位だった
アベノミクス以降は、日銀に強力に支えられた“異常な年”が数年間連続で続いただけの
話であり、たまたまずっとラッキーだったということかと思います。ギャンブルの世界でも、
事実上2択のであるルーレットの赤黒当てや、サイコロの丁半博打でも10回くらいは同じ
色や目が続くことはありますから、延べ6年間に渡ってそういうラッキーな上げ相場が続い
たとしても、確率的にはさほど違和感はありません(アベノミクスが10年続くと仮定するなら、
あと4年あるじゃないかという反論が来そうですがw)。
ただそれでも今年ついては、私も簡単な相場などと申し上げるつもりはなく、アベノミクスが
始まった以降としては、相対的に難しめの相場であると思います。現に本年2月には久々
に暴落らしい暴落がありましたし、マザーズを筆頭とする新興市場もついにその暴落時の
安値も切ってしまい、7月初頭の年初来安値水準にツラ合わせしている状況です。ブログ
やTwitterの投稿数から、個人投資家のセンチメントは日に日に減退していることも明らか
であり、ここからは短期的な戻りが多少あっても、新興市場銘柄を買い上げる投資家は
かなり減ってしまっています。高値覚えの安易なリバウンド狙いは、抱えるリスクのわりに
大きなリターンは望みずらくなっているので、過度な期待を持たない方がいいと思います。
弊ブログは開設来「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を運用ポリシーとしています。
もしかしたら、いつまでもリーマンショックの影を引きずったおっさん投資家のビビり運用記
と思われていた方も多かったと思いますが、先週掲載した金利上昇の話しかりで、いよいよ
その真価を問われる局面に入ってきたと思いますので、気を引き締めて防御体制を整えて
いきたいと思います。具体的には新興銘柄は反発次第、戻り売りで対処することとし、もう少
し値動きの落ち着いた大型株(金融株など)の比率を徐々に高めていきたいと考えています。
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