昨日は米国による関税強化の流れ(によるダウ大幅下落)を受け、日経平均は1,000
円近い下落となりました。感覚的には新興株の方が大分マシな気がするのですが、
東証一部の方がこれだけ下がってしまっているので、「俺の特選成長株はあんまり
下がってないから問題ないぜ!」と簡単に安心してしまうのではなく、遅行して余波
が来る可能性もあるので、引き続き注意していきたいところです。
一方、カラ売り比率も史上最高の50%超まで積み上がっており、外人の売り疲れ(!?)
や期末の持ち合い解消売りのピークアウト、ストキャスティクスなどのテクニカル的
にも“売られすぎ”のゾーンに入っていることから、短期的にはテクニカルリバウンド
を期待しやすい局面に入ったと思います。昨晩のNY市場は大幅続落で帰ってきて
いますが、週明け月曜日は寄付安値から戻りを試しにいく展開を予想しています。
ただ期待するのはあくまで短期的な戻りであり、中長期的なダウントレンドはほぼ
確定的になりつつあるので、そろそろ去年までの相場の“高値覚え”については、
一度記憶から消し去った方がよいと思います。新興株の中には、直近の高値から
早くも3割引~5割引シールが貼られているものも結構出てきましたが、まだまだ
平時の相場からすれば割高圏にあり、そういった銘柄を値頃感を理由につかんで
いくと、あっという間にお金が溶けていく相場に突入しつつあると思います。
そしてダウントレンド入りを前提とするなら、昨年までは有効であったレベルアップ
時のパラメータボーナスを全て“攻撃力”に振り分けるような投資戦略は採るべき
ではなく、“防御力”にも振り分けなくてはなりません。優待族的な観点から言うと
サンマルク(3395)みたいな動かない株や、ひらまつ(2764)、アダストリア(2685)と
いった業績下方修正かつ減配公表済の株などは一通り売られ済んでいるので、
安くなれば買う優待狙いの人の存在を考えれば、下値不安は少ないと言えます。
無論、業績が悪く、使わない優待株をわざわざ買うことについては議論の余地が
ありますが、それでも現金以外で守るポジションを作るのであればそういった工夫
もありかと思います。実際、アダストリアは昨日の下落相場も考慮すればかなり
踏みとどまりましたし(現値2,214円、前日比▲152円)、ひらまつの前日比も▲2円
(現値492円)でしたので、それなりに“防御力”は発揮されているかと思います。
※本日のおまけ画像
直近IPO銘柄群も鮮度が落ちてきたものが売られています。神戸天然物化学は
マザーズ有配銘柄で、内容的にもなかなかの銘柄だと思いますし、フェイスNTも
よくある中小投資用マンションデベとはかなり毛色が違う(社長も信金出身)ので
見所があると思うのですが、完全に地合いに引きずられてしまってますね。
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