株式市場雑感(2018.3.21)。 | なちゅの市川綜合研究所

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あまり政治ネタに絡めて書くのは好きではありませんが、「森友学園」による影響が

想像以上に大きく、支持率も歴代内閣よりは高水準とはいえ、かなり下がってしまっ

たので、“アベノミクス”の終わりも意識せざるを得ない感じになってきたと思います。

特に昨年末から一貫して売ってきている外国人が、その辺の政治リスクをはっきりと

認識し始めてきたフシもあるため、いくら小型株中心の国内の個人投資家が買いで

応戦している・・・とか言っても、そういうレベル感のお話ではないような気がします。

 

気になっているのは、本来であれば3月権利取りの動きが本格化しているような頃合

なのですが、個別に増配修正の出た日本郵政あたりは別としても、高配当株に資金

が流れるような感じもありません。また、JPXによる単元100株化プロジェクトの進行に

ともなって必要投資額が少なくなり、それに合わせて株主優待が実質的に拡充された

ような銘柄や、新設された優待銘柄・記念優待銘柄も結構あるのですが、権利取りに

向けて物色されている感じがあまりなく、個人投資家のエネルギーの減退を感じます。

ここ最近、個人投資家のブログの更新回数も目に見えて減りましたし、足元の軟調な

相場を受けて、パフォーマンスを非公開化する方も増えています(パフォーマンス公開

は右肩上がりの相場を前提としており、基本は“儲かっているからやるもの”なのです)

 

なお、私の3月の権利取りはカタギの仕事が忙しいのと、体調不良気味なので余裕が

なく、依然から持ちっぱなしの銘柄を現物(全裸)で通過させるだけで終わりそうです。

私はクロス取引は一切しない主義ですが、このような不透明な相場では、そういった

マーケットニュートラルな取り組みも、手段のひとつとしてはアリのような気がします。

 

※本日のおまけ画像

(1枚目)地銀株はいつも安いのでこれといった感想はないのですが、改めて見直しても

やっぱり安いので、細かく優待銘柄を増やしたい向きにはいいのではないでしょうか。

(2枚目)市場参加者の体温計といえば証券株です。一時期縮小した野村と大和の株価

ですが、また大和が引き離しつつあるようです。SBIは仮想通過のネタがあるので単純

比較は出来ませんが、あれだけ株主還元を充実させたマネックスの株価が結局元通り

になっていたりするので、この辺はちゃんと調べれば裁定で抜けそうな気もします。

 

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