株式市場雑感(2018.3.7)。 | なちゅの市川綜合研究所

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3月に入ってもボラティリティの高い相場が続いています。週末にMSQがあるので、

そこまでは荒っぽい展開となるものの、SQで転換点となり、その後は一転して上昇

するという見方もあるようですが、そこまで単純な相場でもないような気もしています。

 

先週は日銀黒田総裁から「2019年度中の緩和の出口を検討」というサウンディング

もあり、今週は若田部新副総裁から「必要なら追加緩和」という火消はあったものの、

やはり日銀サイドは出口を探っている印象が強く、米国の利上げや外国人投資家の

潮が引くような売り物の出方を見るに、長かったパーティの終わりを意識する時期に

来ているのだな・・・と日々感じております。

 

ただそれでも年初からそれなりに調整してきた経緯もあり、量的緩和縮小と言っても、

今年度や来年度の議論ではないので、短期的には多少のリバウンドが望めるほか、

日銀の買い支えが効いている以上、逃げ場自体もかなり長いものになると思ってい

ます。が、足許でこれだけ買い支えても日本株だけ大きめに下がるというのは潜在的

売り需要があることを意識しておく必要がありそうです。

 

繰り返しとなりますが、私の個人的な戦略としては、今年は一切の新規入金を禁止し、

高配当株などに寄せて(かつ配当金受取も銀行にして)、証券口座から少しずつお金

を抜いていく方向性としています。あとできるだけグロース株を投資の対象から外し、

低ベータのバリュー株や、成長期待が剥落して叩き売られたグロース株を復活期待

拾うといった感じで、なるべく消極的な投資を心がけていきたいと思います。

 

※本日のおまけ画像

(1枚目)内需物色、とはいえ鉄道株はあまり強くないですね。特に京急の派手な売られ

っぷりは気になります。同じ品川関連で言うと西武の方が値持ちがよい気もしますが、

品川プリンスの莫大な含み益を期待して買うなら、素直に(2枚目の)大手不動産デべ

を買った方がお得なような気もします。三菱地所はまたP/NAV0.6倍台?に逆戻りで、

“丸の中の人”にはトラウマの株主還元催促相場が再び到来、というところでしょうか。

 

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