【3464】プロパティ―エージェント(東証2部) ---
現在値 1,716円/100株 PER8.74 PBR 1.70 3月配当 9月株主優待
資産運用型不動産の開発、販売とPMの2本柱。東京23区と横浜市で展開。
配当金は3月一括の20円のため、配当利回りは1.17%となります。
プロパティ―エージェントは株主優待制度を導入しており、9月末に単元株
を保有する株主に対して、3,000円分のクオカードを進呈しておりますので、
配当優待利回りは約2.91%となります。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 83.4億円、経常利益 5.2億円 EPS 128円
■2015年3月期 売上高 86.6億円、経常利益 7.0億円 EPS 182円
■2016年3月期 売上高 94.4億円、経常利益 7.1億円 EPS 162円
■2017年3月期 売上高 121億円、経常利益 9.3億円 EPS 175円
■2018年3月期 売上高 185億円、経常利益 10.5億円 EPS 196円ce修正
□2017年9月中 売上高 64.0億円、経常利益 2.2億円 EPS 42.7円(10/31)
2017年9月中間期の売上高は前年同期比9.5%減の64.0億円、経常利益は同
73.6%減の2.2億円と中間予算との比較はないものの、減収減益となりました。
柱の分譲事業においては2棟が竣工となり、164戸の小型住戸を引き渡した
ほか、118戸は(一棟)卸により業者向けに販売し、計282戸を売却しました。
なお、安定収益源のPM事業に関しては、前期引渡物件のサブリースでアロ
(ーワンス期間)勝ちしまくった反動が大きく、セグメント減益となっています。
2018年3月期通期の予算に関しては増額しており、売上高は前期比52.1%増
の185億円(従予:166億円)、経常利益は同12.5%増の10.5億円(従予:9.5億円)
にそれぞれ修正しています。上期の減収減益状態に反し、増額していますが
これは業界特有の期末偏重性による理由が大きく、今期は通期で700戸超の
売却引渡を見込んでいますが、期初時点で約400戸が契約済みであったこと
なども考慮すると、会社側修正計画のとおりに推移する可能性が高そうです。
当社は2015年12月に上場したばかりの会社であり、市場もJQSであったため
成長可能性資料や定量目標値の開示もなされていませんが、会社側の中期
方針によれば、『インバウンドホステルの開発』『居住用物件の強化』『知名度
の拡大(真矢みきをキャラクターに採用)』などの取組で成長を目指すようです。
かなり漠とした方針なので、これだけでは判断出来ないものの、一応この中間
時点で前年同期を31億円上回る151億円の棚卸資産を積み上げているので、
少なくとも来期までは、今期と同程度の成長角度が確保されると思われます。
投資用マンション事業者は仕入・販売ともに競合が非常に激しく、物件差別化
も難しい状況ですが、当社の場合は販売単価の伸びやすい都心区部に特化
してブランディングをしているほか、『不動産投資TIMES』というオウンドメディア
を有しており、テレアポに頼らずとも、独自でエンドを取れる仕組みがあります。
(※なお、中西社長の奥様はかの山本モナ氏であるため、知名度面でも有利)
ということで、マンデベらしくイケイケの拡大戦略が基本の会社かと思いますが、
2015年の上場時には6億円ほどしか調達しておらず、順調な仕入状況に伴って
自己資本比率は18%程度にまで落ちてますので、否応なくPOが意識されます。
また、当社は昨年末にJQ市場から東証二部市場に指定替えとなっていますが、
その際には資金調達しておりませんので、上場来高値水準にある足許の株価
を考慮すると、次のステージへの期待はあるものの、要警戒圏かもしれません。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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