【1383】ベルグアース(東証JQS) ---
現在値 1,399円/100株 PER--.- PBR 1.65 10月配当 4月株主優待
接ぎ木したトマト、キュウリなどの野菜苗を生産販売。連作障害苗に強み。
配当金は10月一括の10円配当のため、配当利回りは0.71%となります。
ベルグアースは株主優待制度を実施しており、4末の単元株主に対して、
1,000円分のクオカードないし3,000円相当の茨城産メロンを進呈しておりま
すので、メロン選択時の配当優待利回りは約2.85%となります。
業績を確認していきます。
■2014年10月期 売上高 40.2億円、営業利益 1.1億円 EPS 132円
■2015年10月期 売上高 42.3億円、営業利益 0.5億円 EPS 26.2円
■2016年10月期 売上高 43.9億円、営業利益▲0.9億円 EPS 11.0円
■2017年10月期 売上高 46.1億円、営業利益▲0.5億円 EPS▲35.9円修
■2018年10月期 売上高 49.0億円、営業利益 0.5億円 EPS 31.5円四e
□2017年4月中 売上高 19.7億円、営業利益▲1.6億円 EPS▲94.5円
□2017年7月3Q 売上高 30.2億円、営業利益▲1.7億円 EPS▲98.1円(9/8)
2017年4月期中間の売上高は前年同期比4.2%増の19.7億円、営業利益は
赤字幅縮小の▲1.6億円となりました。主力の野菜苗事業において、特に
関東向けのピーマンやメロン苗等の出荷が、一次育苗の福島農場・二次
育苗の茨城農場ともに順調だったため、増収を確保しました。しかしながら
春の天候不順の影響や家庭向けが伸び悩んだため、利益面に関しては、
前期の赤字幅を多少縮小する程度に留まりました。
なお2017年10月期の予算については、9月3Q時点で減額修正しており、
売上高は前期比4.9%増の46.1億円(従47.2億円)、営業利益は赤字転落の
▲0.5億円(従0.1億円)と、黒字予想から一転して減益の見通しとなります。
既述の“上期凹み分”を奪回できないことにくわえ、他社との競合激化や、
人件費や資材費用といった原価面の負担増加が収益を押し下げます。
当社は中長期的な定量目標値を設定しておりませんが、定性目標として、
「全国農場展開」「多角化」「グローバル化」の3目標を掲げています。現在
5つの直営農場(宇和島・長野・花巻・茨城・松山)と福島などの関連農場
を有していますが、提携を活用した拠点数の拡大や、人工光栽培といった
新領域の育成を行っています。特に目玉と言えるのが、本年初に伊藤忠
商事と資本業提携を実施したことでも知られる、タイ財閥のCPグループと
中国市場で業務提携を締結したことであり、足許での日本式高級トマトの
試験販売から、再来年の合弁会社設立→拡販に繋げていく計画です。
CPグループは伊藤忠のほかにも、吉野家や明治など日本企業との合弁
で実績を有する企業体ですので、ネタとしてはかなり有望と言えます。
また、本年1月には株主優待制度を導入しており(冒頭部参照)、この規模
の会社の優待としてはやや過大感もあるものの、当社の新卒採用サイトを
参照するに、「東証一部上場云々」のメッセージもあるため、その辺を視野
に入れてとりあえず株主数を増やす・・・ということかと思われます。ただ、
業績や時価総額など他要件に相当程度の時間がかかると思われるため、
現時点でそれをアテにして、というのはかなり無理があるかもしれません。
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