自分の「リスク許容度」を再確認したい局面。 | なちゅの市川綜合研究所

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ここ数日、北朝鮮リスクに関して世界的に意識されるようになっており、
株式市場が不安定な動きをしています。ただこの手のリスクについては、

そもそも何時起こるかとか、どの程度の影響が出るのかを含め、簡単に

予想出来るような代物ではないので、まともに分析して対策をするような

ことは労力に見合わないので、特にやらなくて良いと思います。

 

ただ、米国を中心にこれだけ株式市場が堅調に推移していましたので、

市場参加者は誰もが利食いのタイミングを探していたわけですから、この

ようなきっかけひとつで崩れる可能性というのは、頭に入れておいた方が

よかったと思います。この辺で下げ止まるかどうかはともかくとして、急に

相場が崩れると、つい押し目買いをしたくなったり、狼狽売りをしたくなった

りするものですが、今更になって慌てるようではそもそも準備不足ですし、

別の観点で言えば自身のリスク許容度とバランスしていない(要はリスクの

取り過ぎ)ということだと思います。

 

過去にもエントリしましたが、私は水物である“相場観“をある程度重視し

ていますが、それでも市場全体がどのように動くかなどは到底解りません。

だから解らないないなりに、例え余力なしのフルポジだとしても市場全体が

沈没した時でもビクともしない低β株を選ぶようにするとか、ある程度現金

の比率を高めておく、とかそういった対策をとるようにしています。

 

勿論、中途半端に現金比率を上げることは上げ相場の期間中ずっと機会

損失が発生するので、自身の相場観の基づく「箸の上げ下ろし」のような

現金比率の調整行為がナンセンスという話もありますが、私に言わせれば

信用取引をするか・しないかの議論とさほど変わらないレベルの話なので、

リスク許容度に合わせて、好きなだけ現金を作っておけばよいと思います。

 

こういう相場の急落で大事なのは、「底当てゲーム」に勝ってリバウンドを

取る腕を磨くということではなく、ここ数年間上げ相場が続いてきた中で、

すっかり忘れてしまっていた自身のリスク許容度を再度確認することだと

思います。つい浅い押し目買いを入れてしまったり、安値で狼狽売りしてし

まったり・・・と感情的な売買をしてしまった場合は、落ち着いた精神状態の

平時からポジションの大きさを調整しておいた方がよいように思います。

 

 

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