【3458】シーアールイー(東証1部) ーーー
現在値 1,612円/100株 PER7.69 PBR1.68 7月配当優待 1月優待
物流施設の賃貸管理、開発、アセットマネジメント。首都圏地盤。
配当金は7月に一括の20円配当のため、配当利回りは1.24%となります。
シーアールイーは株主優待制度を実施しており、1末7末の単元保有株主に
対して500円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは
1.86%となります。
業績を確認していきます。
■2013年7月期 売上高 195億円、経常利益 6.4億円 EPS 39円
■2014年7月期 売上高 220億円、経常利益 23.5億円 EPS 161円
■2015年7月期 売上高 252億円、経常利益 21.8億円 EPS 144円
■2016年7月期 売上高 338億円、経常利益 41.2億円 EPS 198円
■2017年7月期 売上高 457億円、経常利益 41.4億円 EPS 211円 ce
□2017年1月中 売上高 79.3億円、経常利益 1.7億円 EPS 15.6円(3/10)
2017年1月中間期の売上高は前年同期比3.6%増の79.3億円・経常利益は同
42.7%減の1.7億円となり、期初予想を上回りました。PM業務に於ける工事
受注と販管費の一部下期ズレなどが主な要因となっています。PM事業では、
ML物件の管理数は1,190物件(337千坪)と前年と殆ど変化がなかったものの、
PM物件の管理数は300物件(916千坪)と受託床面積が大きく増加しています。
なお、2017年7月通期の売上高は前期比35.2%増の457億円・経常利益は同
0.4%増の41.4億円となる期初予想を据え置いています。当期は上期に既に
竣工済の「LS久喜Ⅱ」にくわえ、建設中の「LS浦和美園」「LS新座」「LS守谷」が
下期竣工・売却予定で、今期も数字が下期偏重する予定となっておりますが
工事が順調に進んでいるため、概ね問題なく売却が進むものと思われます。
冒頭にも記した通り、3月に不動産ファンド大手のケネディクスと資本・業務
提携をしており、第三者割当増資(600千株@1,503円)と当社山下社長の資産
管理会社である京橋興産から相対譲渡(1,241千株)により、同社は15%超の
大株主に躍り出ました。当社は昨年「CREロジスティクスファンド投資法人」
の私募運用を開始しており、公募REITとして上場を目指していますが、既に
3本の公募REITを上場させているケネディクスとの提携により、一層スピード
アップが期待されます(傘下のCREリート・アドバイザーズで出向受入予定)。
また、昨年9月には福岡のAM会社であるNCF不動産投資顧問を買収しており、
こちらを私募AMの受け皿とするとすることで、公募・私募の両方をAM受託
出来る体制が整いつつあります。また、これにより投資家層の更なる拡充を
狙うことが可能となっており、既に開設しているシンガポール現法にくわえ、
足許ではタイにも現法を開設しており、現地でも物流施設開発を推進します。
当社は中長期的に目標とする売上・利益指標を開示していないものの、目標
KPIとしているPM受託3,000千坪・AM受託5千億円は絵空事でもないペースで
手打ちが進んでいるため、希少な物流系専業不動産企業として一層の飛躍
が期待されるフェーズに差し掛かっています(あとはマーケット次第です)。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。