「買値」は買った瞬間に忘れてかまわない。 | なちゅの市川綜合研究所

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以前の私はそんなことなかったと思うのですが、いまは株の買値は何とな
くしか覚えていませんし、買った時期に至ってはほとんど覚えていません。

私も投資を始めてからしばらくの間は、売値を買値で割り算して、「◯倍に
なった!」とか「△バガーゲット!」とか、人並みに大騒ぎしていた時期も
ありましたが、そういうのはあまりなくなってしました。もちろん大化け株を
掴めば嬉しいのですが、そもそも自分が株を買った瞬間にたまたまついて
いた株価(要は自分の買値)は、その後の売る・保有継続する・追加で買う
といった投資判断に殆ど影響を及ぼさないとわかったので、わざわざ意識
する必要がなくなったことが、理由として大きいと思います。

基本的にはいま目の前でついている株価だけが正義であり、いまの株価が
業績に対して高いか・安いかを考えて売買の判断をしなくてはなりません。
そのため、「◯倍(整数倍)になったから売る」「やっと昔の買値に戻ったから
トントンで売る」・・・といった、自分の買値に対して大きくフォーカスした様な
売買も、心理的にはスッキリする面もあるので理解出来る部分はありますが、
合理性の乏しい売買だということを認識なくてはいけません。また、いつま
でも昔の自分の買値などを売買基準として頼るのは、他にたくさんあるはず
の判断すべき要素を理解できていないという、勉強不足の可能性があります。


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