現在値 1,191円/100株 PER12.8 PBR2.2 6月配当優待 12月配当優待
タンクコンテナを用いた化学品、薬品、食品など液体物流。輸送自体は外注。
配当は6末12末の2回・合計30円のため、配当利回りは2.52%となります。
日本コンセプトは株主優待制度を実施しており、6月末の単元株主に対して、
2,000円分のカタログギフトを、12月末に1年以上長期保有する単元株主に
1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、合算した配当優待利回り
は約5.03%となります。
業績は下記の通りとなっております。
■2013年12月期 売上高 91.1億円、経常利益 20.4億円 EPS 93.3円
■2014年12月期 売上高 103億円、経常利益 18.2億円 EPS 88.6円
■2015年12月期 売上高 110億円、経常利益 19.8億円 EPS 99.3円
■2016年12月期 売上高 104億円、経常利益 15.8億円 EPS 82.4円
■2017年12月期 売上高 111億円、経常利益 17.3億円 EPS 92.4円 ce
□2017年6月中 売上高 56.0億円、経常利益 9.6億円 EPS 51.2円 ce
2016年12月期の売上高は前期比4.6%減の104億円、経常利益は同20.2%
減の15.8億円と期初計画を下回ったものの、8月に減額した予算に対しては
超過達成となりました。輸出・輸入・国内輸送、日本を介さない三国間輸送
の全てのセグメントで取扱高が大幅に増えたものの、基本的にはドル建での
決済となるため、円高の煽りを大きくくらった形となりました。
なお進行期である2017年12月期通期予算に関しては、売上高が5.0%増の
110億円、経常利益は9.0%増の17.2億円と反発を予想しています。輸出の
伸び悩みが想定されるものの、輸入及び三国間取引の伸長が牽引する見通し
です。また本年2月に開業した富津の京葉臨海支店の新規稼働も寄与します。
ただ想定為替レートは$円/110円ですので、多少キツいかもしれません。
当社はローリング形式で3年中計値を公表しており、1年前に目標としていた
2018年12月期の経常利益24.6億円の未達が確実な情勢となったため、今回
新たに2019年12月期に18.9億円の目標を置いています。米・欧州・アジア
での現法による営業強化、保有コンテナ数の増台(6,756→8,000台)などを
成長ドライバーに据える目論見ですが、これまでの中計よりはかなり保守的
に組んでいる印象で、よほど為替が動かなければ走破可能かと思われます。
足許でのコンテナ数増加ペースは、会社側想定の年300台を超過しています。
株主還元については、前の期に配当金を年間20円→30円へ1.5倍に増配して
おりますが、期初時点の予想配当は30円を据え置いています。コンテナの
購入費用(cf.減価償却費は年8~9億円)はあるものの、財務状況に関しては
一層の改善が進んでおり、自己資本比率は42.5→47.5%へ1年で5%も良化
しているので、さらに踏み込んだ還元も可能であり、今期も増配含みです。
気になるのは、当社第6位株主に青山財産ネットワークス代表の蓮見正純氏
が顔を出しており約2.2%の当社株を握っていることです。当社のコンテナを
同社の新しい節税商品にでもするつもりなのかわかりませんが、その保有
意図が注目されるところです。
*参考記事① 2016-09-24 850円 ーーー
円高で中計赤信号も、底堅さ見られる。日本コンセプト(9386)。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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