【6078】バリューHR(東証一部) --
現在値 2,608円/100株 PER30.8 PBR3.61 6月・12月配当 株主優待あり
健保の保険事業や企業の健康に関するサービスをネットで提供。
配当は6末・12末の合計35.5円配当のため、配当利回りは1.36%となります。
バリューHRは株主優待制度を実施しており、12末時点の単元株主に対して、
5,000円分のカフェテリアポイントを進呈しておりますので、配当優待利回りは
3.27%となります(※別途、6,000円のカフェテリア年会費が無料扱い)
業績を確認していきます。
■2013年12月期 売上高 19.4億円、経常利益 3.1億円 EPS 87.2円
■2014年12月期 売上高 20.1億円、経常利益 2.5億円 EPS 47.4円
■2015年12月期 売上高 22.3億円、経常利益 3.2億円 EPS 81.6円
■2016年12月期 売上高 25.7億円、経常利益 3.5億円 EPS 77.2円
■2017年12月期 売上高 28.6億円、経常利益 3.8億円 EPS 84.7円 ce
□2017年6月中間 売上高 14.1億円、経常利益 1.6億円 EPS 31.8円 ce
2016年12月期の売上高は前期比14.9%増の25.7億円、経常利益は同9.0%増
の3.7億円となり、期初予想をや上回って着地しました。収益の7割を占める
カフェテリアシステムの新規客および既存客の利用が堅調に推移したほか、
大口受注やストレスチェック業務の受託開始による上乗せがありました。
進行期である2017年12月期の売上高は11.2%増の28.5億円、経常利益は
4.8%増の3.7億円を見込んでいます。第二の柱である健保組合設立支援の
HRマネジメント事業で前の期に着手した案件の刈り取り(設立)が進むことに
くわえ、新規設立組合へのシステム提供・健康管理代行が進むことにより
今期についても売上高から2桁の成長が見込まれます。なお売上高伸びに
比して、利益伸長が緩慢ですが、これは組合設立等にかかる代行人件費
の増加が、システムでリプレイスし切れてないこと等が理由と思われます。
前の期で最大のトピックは大同生命との資本業務提携であり、昨年6月の
発表時から同社は当社株を徐々に買い増しており、足許では9万株(3.4%)
を超える水準まで保有している模様です。さらに発行済株式の7%を上限
に市場買付などで買い進む方針であり、業務面でも中小零細企業向けに
共同で健康管理システムを開発して提供するなどの協業が進んでいます。
特に大同生命(T&D)は生保初の上場を実現するなど先進的な会社であり、
中小企業とのパイプも極めて強いため、相当なシナジーが期待されます。
また、資金を必要としない安定したビジネスモデルを背景に、配当も性向
40%基準で実施されており、上場来【12.5→15→30→35.5→35.5円(予】
と連続増配を実現しています。これに加え、年内は自社株買い(1.5億円,
1.7%)も実施しており、大同生命の継続買付と併せて株価の下支え効果
が発現しやすい状況となっています。なお同社持分は未だ大量保有報告
(5%)に達しておりませんので、あと2%は買い増し余力がありそうです。
![]() | 週刊東洋経済 2017年3/18号 [雑誌](2017年この会社がスゴい! 絶好調企業) 新品価格 |
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。