家に帰るまでが遠足。 | なちゅの市川綜合研究所

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聡明な読者の皆さんは、私が言いたいことを標題で言い尽くしてしまった
ことがおわかりになるかもしれませんが、つまりそういうことです。

今年は年初から大した調整もなく順調な相場が続いていましたが、ここにき
て個人に人気の新興株を中心に少々値を崩すものが目立ってきております。
これで底とは思いませんが、押しの程度としてはやや深く刺さっているはず
ですので、少なからず追証売りが絡んでくるものと思われ、時価総額が低位
で出来高も薄い新興株は、思わぬ安値も想定しておいた方がよいでしょう。

もちろん、東証一部の大型に関しては日銀がETF経由で株を買っている状況
に変わりはないため、市場全体のマインドが一気に冷えるわけではないため、
一直線に下がるということは想定しずらいので、十分逃げ場はあると思います。

ただこれまでのように、何も考えずに個人に人気の新興株や直近IPOを買えば
誰でももれなく儲かるような地合ではなくなってくると思います。ここからは
勝負の質が一変し、簡単な相場で儲けたお金をどれだけ残せるか、という展開
になりますので、これまでとはまったく違う筋肉が必要となります。

大航海時代に東洋の香辛料を、欧州に持ち帰れば誰でも大儲け出来たのと一緒
です。好天時の航海で積み荷を沢山載せて儲けた経験は、大嵐の中で生き残る
ことが最優先の航海では逆に邪魔になります。一刻も早く船の積み荷を捨てて、
何度も寄港(要は取引をやめる)しながら、少しずつでも出発地に近づくことが
重要であり、商売がたきの船が次々と難破していったからといって、欲をかい
て中途半端に船を出さずに、天気が良くなるのを待つのも肝要かと思います。


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