串カツ田中(3547)の株主総会に行ってきました! | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_5613.JPG

【3547】串カツ田中(東証マザーズ) ーー

現在値 6,070円/100株 PER30.4  PBR4.93 11月配当・株主優待 

「串カツ田中」の単一ブランドで関東圏から全国へ展開。商品に特色。
今期予想配当は未定ですが、記念配当を除いた実績ベースの30円で計算
した場合の配当利回りは0.49%となります。

串カツ田中は株主優待制度を導入しており、100株保有の11月
株主に対して、
3,000円分の食事券を進呈していますので、
配当利回りは約0.98%となります。

業績を確認をしていきます。 当社は昨年9月のIPO銘柄です。
■2014年11月期 売上高 13.6億円 経常利益 1.7億円 EPS 258円
■2015年11月期 売上高 25.1億円 経常利益 2.6億円 EPS 153円
■2016年11月期 売上高 39.7億円 経常利益 3.8億円 EPS 191円
■2017年11月期 売上高 51.0億円 経常利益 5.0億円 EPS 199円 ce
□2017年5月中 売上高 25.0億円 経常利益 2.4億円 EPS 106円 四e

2016年11月期の売上高は前期比58.2%増の39.7億円、経常利益は同52.9%増
4.0億円と前期に引き続き連続で年率5割の利益成長を果たしました。ただ、
通年で37店(直営14店・FC23店)の新規出店を行ったことによる増収効果が
大きいものの、予算比で4店舗の出店未達となったため、売上高に関しては
昨年9月公表の着地見通しをやや下回って着地しました。

なお進行期である2017年11月期の売上高は28.4%増の51.0億円、経常利益は
同22.3%増の5
億円を予想しています。成長モメンタムがやや減速するものの、
トップラインから2割成長をキープする公算で、新規出店に関しては前の期より
3店多い40店(直営16店・FC24店/総店舗数131→171店)を出店する計画と
なっています。売上伸長に比して利益の伸びが緩慢ですが、出店・採用・教育
等にコストをかけるため、経費が増加します。ただ会社側では既存店売上高を
98%で想定しているものの、足許2ヶ月累計では100%ペースで進捗しています
ので、今期も順調な滑り出しとなっているような印象を受けます。

閑話休題、標題の株主総会の内容に移ります。会場は五反田のTOCでした。
いつものようにQAと、それを受けた私の個人的な感想(な)を記します。

---
Q:国産化へのこだわりはどうか?
A:そこまで重視しているというわけではないが、安心と安全にこだわっている。
また、ヘルシーなものを考えたり、安全という面ではソースを毎日廃棄する等
の対策を講じている。毎日全廃棄する串カツ屋はそうそうないのではないか。
:完全国産を達成した鳥貴族を意識した質問かと思います。串揚のイメージは
ヘルシーと程遠いのではなまるうどんのような売り方が出来ればと思います。


Q:鳥貴族あたりはIRに力を入れているように感じるが。
A:直近の日経ビジネスに取り上げられている。今後は個人投資家説明会等も
検討していきたい。また東洋経済に「今期予想は保守的」と書かれたりもして
いるので、(株価が)動意付いたりしている気もする。PRはしっかりする。
:既にお金払ってPR会社使っているような気もしますが、実態は知りません。

Q:原材料価格についてはどうか?
A:(他社も一緒だと思うが、)基本的に下がるということはない。円高になっても
なぜか原価が下がらないケースが多い。基本は“規模の経済”でカバーしたい。
:まぁその通りだと思います。

Q:海外出店どうか?大戸屋は結構やってるようだが。
A:将来的には必ず出店したい。ただ現時点で海外に出店している外食企業で
儲かっている会社は少ないと思われるので、まだ国内で頑張りたい。上場を
機に世界的な知名度が上がっていて、出店のオファーがあるのは事実である。
:本邦での知名度が確立していないうちは、海外はやらなくていいと思います。

Q:人材育成についてはどうか?
A:現在の直営:FC比率を維持する形で(FCを増やし過ぎないよう)対処したい。
上場で採用はし易くなっている。「串カツ田中アカデミー」というのを開校して
教育にも注力している。
:接客ありきの事業スキームを展開して人材教育で自滅したAPCのケースは、
外食業界内でつとに有名なので、相当気を使っている印象です。まぁ
串カツ屋
さんに接客を期待しているお客さんは多くないので、適当でいいと思いますw

---
質疑は突っ込んだ質問自体がなかったので、可もなく不可もなくといった感じ
でした。総会前後で当社に対する評価・印象は特に何も変わっておりません。
お土産はカップ酒スタイルの赤ワイン・白ワイン(合同酒精製)と店舗で使える
10%割引券1枚でした。総会のお土産でお酒を貰ったのは初めてでしたw

IMG_5588.JPG


会社四季報 2017年 1集新春号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から
(2016/12/17 07:44時点)

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
 特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村