足許の相場について雑感。 | なちゅの市川綜合研究所

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弊ブログ読者のみなさまは先刻ご承知かと思いますが、私はここ1~2年くらい
の間、相場に対して悲観的なコメントが多く、「株はもうすぐ暴落する!」などと
連呼し、暴落芸を生業とする紫おばさんみたいになってしまっている気もしてい
てアレなのですが、昨今の相場にはさすが先高感を感じなくなっています。

そもそもトランプ氏が大統領になるのも案外であり、更にそれで株が騰がると
いうのも尚更案外だったわけで、ここまで大したこともしていないわりに株価が
これだけ騰がったのですから、御の字ではなかろうかと思います。

気になるのは東証一部の売買代金が細っていることで、昨日こそ節目の2兆円
を超えたものの、東芝の大商いがなければまた1兆円台でした。薄商いの中で
値動きのよい中小型株にお金が流れてきているため、個人投資家の方はそん
なに悲観されていないかもしれませんが、騰落レシオもスルスルと騰がっており
NY市場も9連騰してきている中で、ここから上値を追うのは勇気が要ります。


薄商いを駆け上がる中小型株というのはなかなか危険で、主市場が不穏な動
きを見せ始めると、きっかけ一つでみんなまとめて大崩れします。新興市場で
売買代金の多いシンボルストックに仕掛け的な売りを入れるような向きが出て
きたら要注意です。また、ここに来て2月・3月のIPO承認がどっと増えましたの
で、昨年のIPO銘柄を弄っている方は、更に気を付けた方がよいかと思います。

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