運用額1000万円以上なら、節約もほどほどに<2回/全2回> | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

※第1回はこちらから。

前回からの続きです。

ちなみに、この運用額の1,000万円という金額ですが、これは私の体感値から
来るものでもあるのですが、100~200万円貯めるのはわりと簡単なのですが
1,000万円まで持っていくのは「節約+給料(残業)+そこそこの運用益」等を
積み上げていかなくてはならないので、思いのほか何年も時間を取られます。

逆に1,000万円まで持っていけた人というのは、種銭を作る過程でそれなりに

節約体質が染みついていますから、ある日を境に節約を辞めて、無理にお金
を使い出したところでたかが知れてる・・・というのも理由のひとつです。

前にも一度書いたことがありますが、私はリーマンショック前に学生投資家を
しており、20歳そこそこで1,000万円を超える運用額がありましたが、結局
種銭惜しさに出金出来ず、リーマンショックで全て溶かし切ってしまいました。
学生の頃は有り余る時間と有り余る気力があったので、それに加え有り余る
お金を持っていた私は無敵だったはずですが、そんな千載一遇のチャンスを
完全に棒に振ってしまったことを未だに後悔しています。海外旅行であれば、
少なくとも10ヵ国くらいは学生のうちに行けたと思いますし、(どうせやって
ない
と思いますが、)専門資格のダブルスクールや、ゴルフや乗馬や留学?
・・・のような
お金のかかることも、やりたい放題だったと思います。

ということで、本エントリは若き日の私の節約というか投資の失敗に裏付けら
れたものということが完全にバレてしまったのですが、結論は変わりません。

ある程度のまとまった資産が貯まったら、そこからさらに節約してごく僅かな

お金を増やすよりも、お金を使う際に併せて必要となる、気力・体力・時間と
いう有限なリソースについても考慮すべきということです。節約至上主義の方
はそこがあまり考慮されていないケースが少なくような気がします。

勿論、節約が趣味で何より楽しいというのであれば、そこは価値観ですので、
否定はしませんが、それなりに資産を持つ投資家さんであれば、時間あたりの
コストもそれ相応に高いので、節約効果が高くないと割に合わないと思います。
当然ですが投資の勉強に時間を割いた方が期待値は大きいですし、
節約より
も節税するために、税務の勉強でもした方が効果も再現性も高そうです。


いかがでしたでしょうか。くどいですが節約を否定するものではありませんし、
むしろ運用額1,000万円位までは積極的に励行されるべきものと思いますが、
節約は正直キリがないもので、時間もいくらでもかけられますし、技術的見地
からしても別に投資家さんでなくても誰でも出来るようなことです。ですので、
節約労力に比してインパクトがどんどん薄くなる1,000万円位からは、有効な
お金の使い方を考えた方がよいのではないか・・・というのが私の考えです。

会社四季報 2017年 1集新春号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から
(2016/12/17 07:44時点)

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
 特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村