【4679】田谷(東証1部) -
現在値 652円/100株 PER当期赤字 PBR1.26 3月無配株主優待 9月優待
直営店美容室を全国にチェーン展開、首都圏と福岡が地盤。低価格業態も。
田谷は今期も無配予想ですが、株主優待制度を導入しており、100株保有の
3月末・9月末株主に対して2,160円分の施術利用券(または相当の自社製品)
を進呈していますので、配当利回りは約6.62%となります。
業績を確認をしていきます。
■2013年3月期 売上高 120億円 経常利益 0.6億円 EPS▲9.5円
■2014年3月期 売上高 119億円 経常利益▲1.4億円 EPS▲38円
■2015年3月期 売上高 117億円 経常利益▲4.0億円 EPS▲178円
■2016年3月期 売上高 118億円 経常利益▲2.2億円 EPS▲36円
■2017年3月期 売上高 116億円 経常利益▲0.5億円 EPS▲19円ce修正
□2016年9月中 売上高 56.9億円 経常利益▲1.7億円 EPS▲42円
□2016年12月3Q売上高 86.9億円 経常利益▲1.2億円 EPS▲27円(1/27)
2016年9月中間期の売上高は前年同期比1.9%減の56.9億円、経常利益は
同時期比で約5千万円赤字幅が縮小し▲1.7億円となりました。"3大特典"
により来店促進や、「クレージュ大井町店」の業界転換などがありましたが、
前期に店舗を閉鎖したこともあり、トップラインは微減となりました。一方で
不採算店閉鎖によるコストカットにより、利益面はやや改善しました。
なお中間時点まで非開示だった2017年3月期通期予想については、売上高
が前期比1.7%減の116億円、経常利益は同1.7億円赤字幅縮小の▲0.5億円
を見込んでおります。去る1月27日に3Qが開示されていますが、経常利益は
中間の6カ月累計より更に5千万円ほど改善しているため、通期で達成余地
が残ります。リファイに伴うシ・ローン費用66千万円が営業外でかかるため、
今期中の経常利益の黒転はお預けとなる公算です。
当社は2012年に策定した中長期計画「MLP2109」を途中断念し、昨年9月に
「中期経営改善計画(新中計)」を策定しました。この新中計は2.5年後の2019
年3月期に売上高112億円・経常利益4.4億円を目指しており、現在140店弱
ある既存店を、124店まで閉鎖させる意向予定であり、事実上のリストラ計画
となっています。人件費に関しても、役員報酬のカット幅を更に拡大する他、
管理部門の人員数も2割カットするなど、踏み込んだ内容となっています。
そしてこのような状況ですと、新中計の達成確度より財務が気になりますが、
自己資本比率はなお40%台を保っており、手元現金で有利子負債をおおよそ
カバーしているので、業績よりは安定している印象です。ただ利益剰余金は
依然4億円近くマイナスになっているので、株主優待の継続はまぁともかく、
新中計が目論通りの定量値で着地しても、復配には要時間と思われます。
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