子会社エコミックの評価額が急上昇、キャリアバンク(4834)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【4834】キャリアバンク(札証) --ー

現在値 859円/100株 PER27.5 PBR1.12 5月配当11月優待

北海道地盤の人材派遣サービス、医療・公共関係も。子会社にエコミック。
配当は5月一括の13円配当のため配当利回りは1.51%となります。

キャリアバンクは株主優待制度を導入しておりまして、11月末時点で100株
以上を保有する株主に対して、1,000円分の図書カード
を進呈しております
ので、配当優待利回りは2.67%となります。


業績を確認していきます。
■2014年5月期 売上高 54.4億円、経常利益 1.0億円 EPS 53.4円
■2015年5月期 売上高 60.4億円、経常利益 2.0億円 EPS 80.2円
■2016年5月期 売上高 55.9億円、経常利益 0.3億円 EPS▲6.9円
■2017年5月期 売上高 59.8億円、経常利益 1.0億円 EPS 35.1円 ce
□2016年11月中 売上高 28.3億円、経常利益 0.0億円 EPS▲2.4円(1/6)

2016年11月中間の売上高は前年同期比6.9%増の28.3億円、経常利益は
同黒字転換の2百万円となり、会社側の中間予算が非開示のため比較は
出来ないものの、好調に推移したもようです。主力の人材派遣業がホテル
を中心とした観光業向けに好調に推移したほか、在京派遣業務も原価の
上昇に見舞われたものの、社保庁業務の受注拡大で底堅く推移しました。


なお2017年3月期通期の予算は据え置いており、売上高は前期比6.9%増
の59.8億円、経常利益は178.1%増の0.9億円を見込んでいます。昨年11月
にニセコに事務所を開設して、外国人留学生をインターンシップにより観光
産業に派遣する事業を本格的に開始しました。アジア各国での北海道人気
により、道内観光産業は全般的に人手不足となっていますが、中でも人気
のニセコは深刻な人手不足に陥っているため、事業環境は絶好と言えます。

また、子会社で同じく札証に上場するエコミックの手掛けるペイロール事業
の業績がかなり好調に推移しており、今期で累積損失が一層する見込みと
なっています。同社は1月18日には株式分割と絡めた株主優待制度の実質
拡充も発表しており、時価総額が10.7億円までハネ上がったため、51.5%の
同社株を保有する当社側の評価額も5.5億円まで大きく上昇しました。当社
時価総額は8.5億円のため、ネットした企業価値は計算上3億円となります。

当社は2001年に札証に@700円(分割修正済)で上場して以来、約15年間に
渡って公募価格を下回る水準での株価推移を余儀なくされていましたが、
インバウンド増加による北海道観光産業の急回復と、ストック型のビジネス
モデルを展開する子会社エコミックの成長により、業績に安定感が出てき
たことから、株価はコンスタントに公募価格水準を上回るようになりました。

また当社とは直接関係ありませんが、道内の大手広告代理店のインサイト
もアライドアーキテクツと資本業務提携を発表して、アジア観光客へのSNS
対策を始めることとしていますので、北海道の観光産業まわりには、かなり
ダイナミックにお金が流れてきているような印象を受けます。

*札幌駅近くにある当社の本社のエントランス画像です(休日のため暗い)。

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