現在値 905円/100株 PER8.5 PBR4.28 5月配当 11月配当優待
一都三県で分譲マンション建設。用地仕入から建築までの一貫体制に強み。
配当金は5月一括の37円配当のため、配当利回りは4.09%となります。
ファーストコーポレーションは株主優待制度を実施しており、11月末に単元株
を保有する株主に対し、1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当
優待利回りは5.19%となります。
業績を確認していきます。
■2014年5月期 売上高 71.8億円、経常利益 2.5億円、EPS 16.4円
■2015年5月期 売上高 139億円、経常利益 7.4億円、EPS 48.6円
■2016年5月期 売上高 162億円、経常利益 15.1億円、EPS 88.5円
■2017年5月期 売上高 218億円、経常利益 18.3億円、EPS 101.2円 ce
□2016年11月中売上高 129億円、経常利益 9.9億円、EPS 57.6円(1/10)
2016年11月中間期の売上高は前年同期比64.2%増の129億円、経常利益は
同38.2%増の9.9億円となり期初予想を上回り、大幅な増収増益となりました。
当社は用地仕入から行っているケースが過半で、受注がかなり早く、四半期
毎の予算が事前にわかる会社ですが、当期は特に1Q偏重型で80億円近く
の売上を計上する予定でしたので、会社側計画通りに推移したと言えます。
なお2017年2月期通期の予算に関しては、売上高が前期比34.2増の218億円、
経常利益は21.3%増の18.3億円となる期初予想を据え置いています。既述の
とおり四半期毎の予算が開示されており、3Q単独(売上53.9億・経常5.5億)・
4Q単独(売上39.3億・経常3.8億)となっています。基本的には受注済の案件
で数字を作るだけと思われますので、予算通りでの着地が見込まれます。
当社は3年後の2019年5月期を最終年度とする中期計画で売上高350億円
(CAGR29%)、経常利益30.9億円(CAGR27%)と高い成長を見込んでいます。
初年度である今期は達成濃厚ですが、次年度以降に関しては受注動向が
全ての鍵を握ります。昨年9月時点では今期の仕入計画である269億円の
うち123億円(45.8%)の仕入を手当てしていますが、2Qをクローズした時点で
60-70%程度の仕入が進んでいないと、来期はやや苦しいかもしれません。
(※今期末時点で300億円の受注残があれば、来期も安泰と思われます)
当社は一昨年3月のIPOで4億円(@400円)の資金調達をしてマザーズ市場
に上場しましたが、昨年12月に早くも一部市場に指定変更となり、その際も
公募で8.1億円(@864円)をかき集めました。所謂マンデベとはちょっと違う
ものの、長谷工や新日本建設を二回りくらい小さくした会社であり、機動性
重視の中古型案件をガンガン仕入れるイメージですので、常に資金需要は
あるものと見られますので、否応なくファイナンスリスクが意識されます。
そのため、配当性向30%基準に則り、【8.75→26→37(予→41(予→53(予】と
目の覚めるようなペースで増配していますが、一部指定替えのために仕方
なかった部分はあるにせよ、やや違和感があるので要注意です。会社側
は仕入からやる「造注方式」の割合を増やそうとしているのに、「配当性向
のアップを検討する」としており、その辺に多少ちぐはぐ感があります。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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