【3771】システムリサーチ(東証1部) --
現在値 2,350円/100株 PER15.8 PBR2.61 3月配当 9月優待
製造業を中心とした情報システム構築と保守・運用。トヨタ系向け4割。
配当は3月一括の30円配当のため、配当利回りは1.28%となります。
システムリサーチは株主優待制度を導入しており、9月末の単元株主に
対して2,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回り
は約2.12%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 76.2億円、経常利益 3.6億円、EPS 54.3円
■2014年3月期 売上高 91.0億円、経常利益 5.7億円、EPS 89.5円
■2015年3月期 売上高 100億円、経常利益 6.6億円、EPS 97.9円
■2016年3月期 売上高 104億円、経常利益 8.4億円、EPS 134円
■2017年3月期 売上高 113億円、経常利益 9.5億円、EPS 148円 ce
□2016年9月中 売上高 54.6億円、経常利益 4.0億円、EPS 66.4円(10/28)
2016年9月期中間の売上高は前年同期比9.0%増の54.6億円、経常利益
は同47.7%増の4.0億円と増収増益となり、期初の計画も上回りました。
主力のSIサービス事業では自動車・金融業種からの引合が活発だった
ものの、SE不足で対応出来ず減収となりましたが、常駐型の開発事業
では既存客からの安定的な継続受注と、新規客からの積極受注により、
前年同期比24%増という非常に高い増収を確保しました。
なお2017年3月期通期の売上高は8.7%増の113億円、経常利益は12.8%
増の9.5億円の期初予想を据え置いています。SIサービス事業における
上期の受注未消化を下請企業との連携で取り返す計画であり、進捗率
はイマイチですが、例年下期偏重業績であることを勘案すると、業績は
走破圏と言えそうです。AIにも注力する様ですが取組具合は未知数です。
当社は2019年3月期を最終年度とする3年間ローリング中計で、売上高
130億円(CAGR8%)・経常利益12億円(CAGR12%)の定量目標値を置いて
います。足許のモメンタムを見る限りは達成可能な水準ですが、今期の
ローリングで減額修正している点や、SEの人材不足が解消されていない
ため、目先の人件費軽減効果は期待出来ても、中長期的には積極的に
受注を増やせる状況ではないのが、ボトルネックと言えそうです。
また当社の場合、受注先を名有りで比較的詳細に開示しているものの、
受注高に関しては開示していないので、この辺もやや割引要素です。
当社は昨年2月から株式分割(1:2)・株主優待制度(上述)・立会外分売と
株主数増加と流動性向上施策を連打しまくって、3月にJQ市場から二部
市場へ指定替えとなり、12月に一部市場に指定替えとなりました。二部
承認がおりた際は直前で増配開示していたため、記念配当はありません
でしたが、今期配当は増益ながら前期据置の30円予想のままですので、
記念配当を絡め、今期40円までは増配する余地があると思われます。
![]() | 新品価格 |
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。にほんブログ村