現在値 1,033円/100株 PER41.6 PBR0.76 3月配当優待 9月配当優待
複写機販売大手。国内販売力に定評。海外販路強化に注力中。
配当は3末9末の年2回計45円配当のため配当利回りは4.36%となります。
リコーは株主優待制度を導入しており、3月末に単元以上を保有する株主に
対し、抽選で各種催事や協賛施設への招待券を進呈しているほか、9月末
の株主に対して壁掛けカレンダーを進呈しています。
業績を確認をしていきます。当社はIFRS採用企業です。
■2014年3月期 売上高 21,956億円 営業利益 1,203億円 EPS 100円
■2015年3月期 売上高 21,514億円 営業利益 1,115億円 EPS 94.6円
■2016年3月期 売上高 22,090億円 営業利益 1,022億円 EPS 86.9円
■2017年3月期 売上高 20,100億円 営業利益 400億円 EPS 24.8円ce修正
□2016年9月中 売上高 9,714億円 営業利益 165億円 EPS 6.9円(10/27)
は同70.5%減の165億円となり、期初予想水準を大きく下回り着地しました。
為替の影響がほとんどではあるものの、主力の画像・ソリューション分野が、
オフィス機器業界全体の不況の影響を受けたため、産業およびその他分野
では為替影響除き増収を確保したものの、穴を埋められませんでした。
なお2017年3月期通期の予想も1Qに続き、2Q でも再度減額しており、売上高
を20,400→20,100億円(前期比9.0%減)、営業益を550→400億円(同60.9
%減)へ其々修正しています。下期に構造改革費用として110億円の経費を積
増すほか、上期の低調な状況が継続する想定で予算を洗替しています。また
コンセンサス(8社)ベースの今期予想は売上高2兆円弱、営業利益368億円の
ため、2度の減額修正をした会社予想より更に下を掘っているような状況です。
ただし想定レートを$円で105円、€円で115円をそのまま置いているため、
当社の営業利益に於ける為替感応度が$円が1円円安で約7億円、€円が同
約11億円であることを考慮すると、足許の為替の戻り分があるので、修正後の
会社予想達成は不透明ですが、コンセンサスより上で着地すると思われます。
会社側は中期的な目標として、翌2018年3月期からの3ヵ年で、世界2工場の
閉鎖など合計1,000億円のコスト削減を計画しています。本体社員8,000人の
うち約1割を占める管理系社員を半減させるほか、当社シンボルである銀座
本社を、馬込の大森事業所に移転させるなど、思わず目を覆いたくなる様な
かなりドラスティックな内容のリストラを計画しています。
・・ということで、今期は創業80周年の記念として配当を前期比10円増配し、
年間45円の大盤振る舞いをしたものの、既述のとおり当社は激しいリストラ
の真っ最中ですので、来期はほぼ間違いなくこの記念配は全額剥落されると
思われますので、今期の「表向きの」配当利回りに期待するのは禁物です。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



