第二の「H.I.S.」へ飛躍期待、エボラブルアジア(6191)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【6191】エボラブルアジア(東証マザーズ) ーーー

現在値 1,644円/100株 PER42.8 PBR12.0 9月無配・株主優待 3月優待

航空券の予約サイト「空旅」主力、国内特化。ベトナムITオフショア開発も。
配当実績はありませんが、今期予想は無配ではなく未定となっています。

エボラブルアジアは株主優待制度を導入しておりまして、9月末3月末の
単元株以上保有の株主に対して、1,000円分の自社プレミアムサイトでの
利用ポイントを進呈しておりますので、優待利回りは約1.21%となります。
また、1年以上の株式保有により、付与ポイントは1.1倍となります。

業績を確認をしていきます。当社は今年3月のIPOです。
■2014年9月期 売上高 14.5億円 営業利益 0.9億円 EPS 3.3円
■2015年9月期 売上高 27.5億円 営業利益 3.1億円 EPS 12.5円
■2016年9月期 売上高 40.0億円 営業利益 6.1億円 EPS 22.1円(11/14)
■2017年9月期 売上高 61.4億円 営業利益 10.1億円 EPS 35.6円 ce
□2017年3月中 売上高 28.0億円 営業利益 4.0億円 EPS 14.4円 四e

2016年9月期の売上高は前期比45.2%増の40億円、営業利益は同97.7%増の
6.1億円となり、マザーズ上場時の通期予想および、7月に公表した増額修正
予算もクリアして大幅な増収増益で落着しました。主力のOTA事業に於いて
業界環境が良好に推移したことに加え、SEM強化とUI改善により利用者数が
増加、航空券の購入率も向上したため、利益率が想定超で推移しました。


注目の2017年12月期通期予想については、売上高が前期比53.7%増の61.4
億円、営業
利益は61.9%増の10億円と相当な増収増益予算を組んでいます。
主力のOTA事業においては「空旅」に変わる新ブランド「Air Trip」を開始して
おり、「空旅」のリピーターに対して広告宣伝費をかけずに、その分を顧客に
各種ポイントで高還元(2~4%)するという画期的なサービスとなっているため、
更なる利益率の向上も期待されます。

また、第二の柱であるベトナムでのITオフショア開発事業に関しても、今9末
時点で500人ものベトナム人エンジニアを囲い込んでおり、東南アジアでの
日系オフショア開発会社としては、既に最大手の地位を築いています。前の
期時点で売上を12億円、利益を0.8億円計上していますので、軌道に乗った
ものと思われます。2020年にはエンジニア数を3,000人まで増やす計画です。


当社は約4年後の2020年に取扱高1,000億円(直近277億円)、売上高200億円
(CAGR50%)、営業利益50億円(CAGR70%)という飛躍的な成長を目指す計画
を立てています。現状では"絵に描いた餅"ではあるものの、足許に於いては
表記の水準の成長モメンタムを維持していることや、OTAとしては異例の国内
全航空会社グループとの契約を実現しており、発券機貸与も受けているため、
この自社発券による参入障壁により、同業に対して抜群の優位性があります。

また、本年7月にはあの光通信相手に当社取扱高による行使制限条項付きの
新株予約権(7.8億円)を発行しており、強固な営業網を擁する光通信グループ
の側面援護も期待出来る状況となっています。光通信は送客取扱高が50億円
・100億円を超過した段階でしか予約権が行使出来ないため、現状の取扱高が
年間200億円台の当社にとっての売上インパクトは決して小さくないと考えます。

※今2017年9月期中に東証本則市場への変更申請を実施予定。

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