【7868】廣済堂(東証一部) --
現在値 300円/100株 PER13.6 PBR0.2 3月配当株主優待
印刷主体だが出版を併営。求人、人材紹介、グループで斎場経営。
配当金は無配(未定)予想となっております。
廣済堂は株主優待を実施しており、3月末の単元保有株主に対して、1,000円分
のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.33%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 388億円、経常利益 41.3億円 EPS 338円
■2014年3月期 売上高 370億円、経常利益 33.0億円 EPS 76.1円
■2015年3月期 売上高 360億円、経常利益 21.9億円 EPS 31.3円
■2016年3月期 売上高 354億円、経常利益 18.8億円 EPS 12.4円
■2017年3月期 売上高 360億円、経常利益 22.0億円 EPS 22.0円 ce
□2016年6月1Q 売上高 82.5億円、経常利益 2.9億円 EPS▲6円(8/9)
□2016年9月中 売上高 165億円、経常利益 5.5億円 EPS ▲8円 ce
2016年3月期の売上高は前期比1.7%減の354億円、経常利益は同14.0%減の18.8
億円と期初予想を大きく割り込みました。主力の印刷事業で商業印刷・出版印刷
が市場低迷で縮小したほか、利益頭である葬祭事業も四ツ木最上の建て替えに
ともない大幅な減益を強いられました。
今2017年3月期の売上高は1.6%増の360億円、経常利益は約16.7%増の22億円を
見込んでいます。印刷事業においては新技術であるフレキソ印刷の増産および
中国向けの硬質パルプ製品を伸長させるほか、葬祭事業においては、四ツ木
斎場が本年12月より再稼働する計画となっています。
今期を最終年度として売上高500億円・営業利益50億円を数値目標としていた
中期経営計画は、上記の今期予想をもって数値未達が確定的な情勢となり、
3年かけて売上高も利益も大幅に減少させたばかりか、ビジネスドメインも殆ど
変えられないままに無配に転落するという最悪の決着となる見込みです。
前期・前々期と期中に減額修正しておりながら、期末はその数字さえ下回って
いるため、信頼度は著しく低いものの、本年11月頃に2020年3月期を最終年度と
する新3年中計が公表される予定です。印刷事業では福島印刷との協業により
BPO事業を拡大させるほか、インドネシア・ベトナムに進出している人材事業で
クロスボーダー人材の採用・育成に取り組む計画となっています。
主力の事業ドメインがシュリンクしてしまっている中で、周辺領域で何とか食い
つなごうとする感がありありと出ていますが、手元には110億円の現金もあり、
大株主には海外に強い澤田ホールディングス(HS証券含む)や学研もいるので、
適当なMA案件を見つけてくるとかして欲しいものであります。
*参考記事① 2015-07-31 593円 --
HS証券&澤田ホールディングスが大株主、廣済堂(7868)のレビュー。
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